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11話:新たな学校

俺は新たな期待と不安の両方を持ちつつ、学校の門に立っている。 よ、とみやびに背中を叩かれ、学校の中に入る。

「なぁに突っ立ってんだよっとぉ」

 みやびも門を越え、学校に入る。



――――涼宮学園高校



俺が住んでる隣の区にある私立共学の高校。 創立15年と新しいながら、部活にかなり力を入れていてサッカー部は去年の県大会で準優勝している。 学力もそこそこ良く、文武両道のさわやかな学校だ。

実際、これまでに出会ったここの生徒はみんな顔が生き生きしている。


「翼、大丈夫か? ボーっとしてたぞ?」

 みやびは心配そうに顔をのぞかせてくる。

「大丈夫だよ。 ぼーってするの、癖みたいなもんだから」

 俺がそう言うとみやびはニコってして

「なら大丈夫だな」

 と言う。

みやびは制服姿の俺をまじまじと見ている。

「なに見てんだよ、はずいじゃねぇか」

 俺は自分で顔が赤くなるのが分かり、そっぽを向く。

「彼氏の事見て何が悪いんだよ、それに・・・制服似合ってるよ」

 みやびは自分の言ってる事の重大性にきずいたのか、顔を赤らめ、校舎の方へ走る。


白い地面を踏みしめて、かじかんだ手にふぅーと息を吹きかける。

「何やってんだ、早く行くぞ!」

 みやびはずっと遠くの方で俺が来るのを待っている。

俺は急いでみやびのところに走っていく。

「はぁ、到着。 みやび、俺今日校長に呼ばれてるから行ってくるわ」

 みやびはえ~っていう顔をしたけど何も言わず、校長室まで案内してくれた。

「案内ありがとっ♪」

 俺はみやびにお礼のキスをして、校長室に入る。

――--がらがら・・・

「失礼します・・・」

 校長室にはガラス製の机を挟み、革張りの2人掛けのソファーが並んでいる。

「えぇと、私の記憶が正しければ君は白鳥君かい?」

 この校長、オーラが半端ない。 机越しでも感じる。

「はい、そうです。 これからお世話になります」

 俺は頭を下げた。

「そんなに緊張しなくてもいいよ。 私は涼宮学園の校長、東堂 広行だ。 よろしく」

 東堂、広行・・・ どこかで聞いた事がある名前だ。 気のせいだろうか?

「確か君は帝都高校では野球部だったよね? この学校ではやらないのかい?」

 野球・・・ 夏の予選以来白球も手にしていない。

「今はまだ考えてません」

「そうか、うちの野球部は弱くはない。 どちらかと言われれば強い、しかも今年は打者にいいのがそろったからあとは君が野球部に入ってくれれば、と思ったのだけど・・・ まぁそれは自分で決める事だ。 私がどうこう言うことではない」

この言葉を聞いた瞬間、確信した。 この人は信用してもいい

俺の直感はそう言っている。

「考えておきます」

 俺はその時決心した。 昔の自分を取り戻すと。 そしてそれを越えてやる!

「どうやら時間らしい。 お迎えが来ているよ」

 外を見るとみやびが廊下で待っている。

「あの子とは仲良くしてやってくれ」

 俺は曖昧にうなずく。

「そうか、じゃあ行っていいぞ」

 俺は校長室を出た。

「翼、なんの話をしてたの?」

 みやびが腕に抱きついて聞いてきた。

みやびの話、なんだけど本人には言ってはいけないような気がした。 なんとなくだけど・・・

「ひみつ♥ それより俺何組だ?」

 みやびは少し考えるポーズをした。

「え~と確か翼は2組だったと思うよ?」

 その答えはあまりにも不確かだったから校長に聞きに行った。

「4組だって」

 俺がそう言うとみやびはてへへ、と照れるポーズをした。

「って4組?! それなら僕と一緒じゃん♪」

 みやびと一緒か、良かった。

「じゃあ、行こ?」

 みやびは手を差し伸べている。 俺はその手につかまり、新たな友達がいる教室へと向かった。

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