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第1章 3日目の夜は公園で @か、勘違いしないでよね!? 私は貴方のことが、す・・・・・・好きなわけじゃないんだからね!? つまりツンデレ最強

 


 「ああそういえばさ?」

 「ん? どうかしたの?」

 アレ? 忘れてるのかこいつ。

 まあいいや。

 「俺が昨日も思ったこと、言わなくて良いのか?」

 俺は左隣の美少女に言う。

 「ん~、それって誰かのせいで聞きそびれたことだね?」

 うん。お前のせいな。

 「そ、でどうするよ?」

 俺は言う。

 てかこいつ、本当ふざけてない時は可愛すぎるだろ・・・・・・。

 「言ってくれるの?」 

 おお!

 聞いてくれ諸君。ライトノベルとか、アニメとかでよく、「今変なこと考えてたでしょ」的ヒロイン発言は嘘だとわたったぞ!! 今の俺は結構、不純な意識を持っていたのに、あいつは気がつかなかったぞ。

 なんというか、バカだった。

 まあ、そんな脳内会談は置いといて。

 今の「言ってくれるの?」のとき限りなく上目使いでしたよ!! 美少女強し!

 ・・・・・・やっぱり俺はバカだった。

 「ねぇ?」

 うわお! 顔近いから。

 それより今の、ってもういいか。

 3度目だし。

 「ああ、別にたいしたことじゃないし、お前に関係していないわけでもない。というよりかはお前のことだからな」

 「たいした事ないのは知ってるよ」

 ・・・・・・言うと思ったよ畜生。

 そうだよな、お前そんなキャラだったもんな・・・・・・。

 「・・・・・・まあ、いい」

 はぁ、美少女強すぎだろ、とか思いながらも俺は言葉を続ける。

 「あのな、俺が昨日も思ったことはな」

 うんうんと首をかしげながら聞くあいつ。

 あーマジでヤバイ。

 てか3日前曇っててくれてありがとう。

 ・・・・・・あれ? そういえば俺ってこんなキャラだったけ?

 崩壊したみたいだった。キャラが。

 「・・・・・お前、知り合って間もない俺に隙みせすぎなんだよ。わかるか?」

 「そう・・・・・・かな?」

 「そうなの。まあ、俺はそんな事しないけど、世の中危ない奴らが多いんだから気をつけろよ?」

 「・・・・・・」 

 ・・・・・・結構シュールだった。

 そこには知り合って3日目なのに、なんだか美少女と知り合っただけなのに有頂天になって注意する男の姿が会った。

 まあ、俺なんだけど。

 「お前、可愛いんだか・・・・・・ら・・・・・?」

 「・・・・・・」

 ふと見ると、なんか真っ赤になってやがる。

 ん?

 「・・・・・・ば・・・・・・バカじゃないの!?」

 ―――バシッ!

 殴られた。

 というよりかは、叩かれた。左頬を。

 要するに俺は、平手打ちとか、ビンタというものをされたのだった。

 ・・・・・・・・・・・ああ~、俺やっちまった。

 本人に可愛いって言ってしまった・・・・・・。

 「ほ、ホントバカじゃないの!? 信じられない!」

 彼女は立ち上がり、数歩前に進み立ち止まる。

 結構取り乱してるな、おい。と思う。

 お前こんな可愛いキャラじゃなかったじゃん。とも思う。

 「・・・・・・おいおい、お前キャラ変わりすぎ」

 俺は実はバカだった。

 頭で思ったことそのまま言うやつって結構すくないらしいのにな。

 「・・・・・・・・・・・べ、別にキャラなんて変わってないし」

 彼女はこちらを、ベンチの方を振り向きあの笑顔と共に続けた。

 「美少女が可愛いのは常識だよ! そんなことも知らないなんて君って何者?」

 「・・・・・・・・・それでこそお前だよ」

 ホント、キャラ変わりすぎ。

 俺のこと愚かだとか言ってたヤツには、見えねえよ。

 この日の空には雲はなく、欠け始めた月が輝いていた。

 



 


 

次回

超展開!












かも

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