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星屑の学園 –天才たちの交響曲–  作者: 氷月 御白
プレリュード 「一人の天才」より
7/11

3日の休息

廊下で櫻井と別れ部屋に入る。


「片付けをしないとな…」

考えてはいるものの体が動かない。


(なんだ…思ったよりも疲れているのか?)

自らの体に問いかけながらふと目を閉じた。


(どのクラスになるのだろうか…Sだといいのだが…それでも…喋れるような人物はできるのだろうか…)

様々なことが頭を巡る。


知らないうちに寝ていたようだ。

次に目を開けた時時計の針が一周回っていると言うことに気がついた。

「寝ていた…のか。片付けを…と思ったのに。」


変な体勢で寝ていたからだろう。痛む体を無理やり伸ばし、近くのものに手をかけた。

そこまで寮の部屋は広いわけでもない。せいぜい7畳と言ったところだろう。


「備え付けのもの以外はほとんど持ち込まなくて正解だったな…」

と専用の段ボールに小物を詰めていく。


「この様子だと…1日もあれば終わるな…」

そう考えた私は制服の受け取りに行くことにした。


星翠学園では初等部、中等部、高等部と制服が違う。

厳密に言うと中等部と高等部ではネクタイの色が違うだけだが、初等部はセーラー服なのである。


寮を出て学園の方に向かう。

「ここか…?」

地図を見てたどり着いたのは制服受け取り場と書かれた部屋だった。


「失礼します。」

中に入るとにこやかなおばちゃんが待っていた。

「はーい。クラスと名前、言ってね。」

「6の2。龍宮寺蒼葉です。」

それだけでおばちゃんは場所がわかったのだろう。ささっと奥へと入っていった。


「お待たせ〜これね!」

そう言われ箱に入った制服を受け取る。

「ありがとうございました。」

そういい部屋を退出した。


(制服…おっもいな…)

ブレザーというのは中々に重いものらしい。腕にずっしりと重さが伝わってくる。

(早く帰らねば…)

ただそれだけの気持ちで部屋へと急いだ。




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