前代未聞とか初体験とか。今日のエッセイには一言も出てこないが、三屋城衣智子さんは激推し!幻邏さんにひだまりのねこさんにコロンさんに歌川さんも未来屋さんも! あと、はせさんや薬缶さんはお元気かなぁ??
ただいま恐怖に震えています……((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
ついさっきまで異世界のお話を書いていました。完成したら異世界でアップ予定です。主人公のマユは平凡でぱっとしない地味な三十路女です。異世界へ行ってからも地味でぱっとしないことに変わりはなく、黒髪と黒い瞳というだけで王様や王子たちから溺愛されている運が良いだけの女です。溺愛されるにはちゃんとした理由があるのですけれど、マユ自身は地味でぱっとしない。「この子、ほんとに地味だなぁ~!」そう思って書き続けていました。
お話は佳境を迎えてクライマックスです。相変わらずオタオタするマユがピンチになった。「この子、どうするんだろう?」そう思いながら書いていたら、とんでもないコトをやり始めた!! ウソやろう!? ビックリして声も出ませんが、パソコンを打つ手は止まらない!! 作者のわたしがオタオタしながら一所懸命にマユを追いかける! 待って! ちょっと待って!!!!! なんて恐ろしい子!! あなた、そんな子だったの!?
完全に制御不能でした(涙)。まさかあんなことをやらかすとは……!! もう少しで完成しますので、どうぞ待っていらしてください。ビビりなので完成してからアップします。でも地味だと思っていたマユが暴走し始めたので、結末は完成するまでわかりません!! いつもこうだよ!! 作者なのに結末を知らないんだよ!!(怒) たまには自分で考えたお話を書きたいよ!!
とんでもないと言えば、昨日もとんでもないコトがありました……。
めでたく無職(めでたくねぇよ!!)になったので、ハローワークへ通っています。そこで職業相談に乗ってもらっています。相談員の先生は定年退職後に相談員になったA先生(女性・60代)です。お年を聞くまで40代だと思っていました! めっちゃ若く見える!
相談の中で本を出してもらったと話したら興味を持ってくださって、職業相談そっちのけで本のことを尋ねられました。そして1か月後に相談に行くと、拙書を2巻お持ちくださっていた。買ってくださったんですか!? ありがとうございます!
先生:すごくおもしろかった! あっという間に読んじゃった! 読み終わるのが惜しかったくらい!
ソウ:ありがとうございます! おほめ頂いてうれしいです!
先生:よく行く書店で取り寄せで買ったのだけど、お店の方に「面白いから絶対に置いたほうがいいです!」ってオススメしたの!
ソウ:ありがとうございます!
お気持ちはとても嬉しいですし、涙が出るほどありがたい! でも実績のない本を仕入れるのは書店さまにリスクが高い。置いてもらうのは難しいだろうなぁ……と思っていました。
そして昨日、先生とお会いしました。
先生:ソウさん、この写真見て!
ソウ:えええっっっ!?
書店さまの店先に、拙書が平積みで積み上げられていた!! なんで!? ウソでしょ!?
先生:うふふふふ♪ ソウさんの本が置かれないかと思って、この1か月ずうっとお店を見ていたの! そしたら昨日、ソウさんの本が置いてあったの♪
ソウ:仕入れてもらうだけでもありがたいのに、平積みですやん!! ありえないですよ!!
先生:そうなの? 珍しいの?
ソウ:珍しいどころか奇跡ですよ! 新人作家の本が平積みなんて、ありえへん!! 先生のおかげです! ありがとうございます!!
先生:どういたしまして♪ つきましては……♪
先生はバッグからゴソゴソと大きな色紙を取り出しました。
先生:ソウさん、サイン書いてください♪
ソウ:えっ!?
先生:きっとお店にサイン色紙があれば、売り上げが伸びると思うの♪ 書いてくれたら私が持っていくから、色紙書いてください♪
ソウ:ええええええっっっ!?
つい先日、担当さまからスタンドプレーは控えるようクギを刺されましたし、これ以上「前代未聞です」と言われたくない。すでに4回くらいやらかしているし、勝手なことをして干されたくない。
……お読みくださっているあなた様が商業作家になった時のご参考までに、またデビューなさっている作家さんも今後のために、前代未聞と言われた内訳を書いておきます。どれもやったらアカンので、お気をつけください。ヘタしたら本の売れ行きと関係なく打ち切りになって、出版社から出入禁止を喰らいます。そして出版業界は横のつながりもありますから、他社とのお付き合いにも影響が出るでしょう……。
・伊賀と甲賀忍者が出てくるので、三重県と滋賀県すべての書店様へサイン色紙を送りたいとゴネた。
・さすがに全店はダメと言われたので、大きな書店さまと伊賀市と甲賀市の書店様へ色紙を送った。
・ご縁のある伊賀市、甲賀市、水巻町の小中学校へ本を寄贈したいとゴネた。本の売り上げが落ちるからダメと言われたが強行突破した!
・個人的に書店さまへ営業をかけたいとゴネた。ダメと言われたが、すでに店員さまたちと仲良くなってメールとかやり取りしている。
・お世話になった校正さまや営業さま、編集部に出版お礼のお菓子などを贈った。誰でもしていると思っていたが、今までした作家は一人もいないらしい。
・「どうぞお気遣いなく!」と固辞されたが、2巻を出してもらった時もゴリ押しで贈った。
・校正さまへお礼状と質問状を送った。今後はしないようにと言われた。
・激推ししてくださった営業さまを探し出して(!)、個人的にお礼状と質問状を送った。これは小学館の編集部と営業部、そして営業さまの所属する部署を巻き込んで、なかなかの騒ぎになったらしい……。今後はしないようにと言われた。
……すみません。4回くらいだと思っていましたけれど、書いてみたら8回もやらかしていました……。そのうち干されるな……。
話を元に戻します。9回目の前代未聞をやらかすか、どうかの話です。どうしよう……(涙)。けれども先生のニコニコ顔を見ていたら、断るのは間違っている気がしてきた。ええい! また叱られるかもしれないけれど、先生のご好意に応えるぜ!!
ヨゴヨゴした字で色紙を書くと、先生がニコニコしながら拙書を出した。
先生:本にもサインをお願いします♪
ふだん拙書にサインはしません。イラストレーターさま、編集さま、校正さま、デザイナーさま、印刷所さま、営業さま、ネット書籍さま、トラックの運転手さま、書店さま、その他たくさんの方のおかげで愛する読者さまへ届く本にわたしの名前を書くのはおこがましい。手柄の一人占めみたいで心が痛むのです。でも書いたら喜んでもらえそうな気がする……。ここは皆さまを代表して書かせていただこう!
ヨゴヨゴとサインをすると、とっても喜んでくださいました! 良かった! ご尽力くださった皆さまのおかげで喜んでもらえました! 関係者の皆さまのおかげです! ありがとうございます!!
そして相談(?)を終えて帰り際たくさんのお礼を言って帰ろうとすると、先生がブースの奥から出ていらっしゃいました。どうなさいました?
先生:ソウさん……。
ソウ:なんでしょうか?
先生:あの……、良かったら……、
良かったら握手してもらえますか?
ええええええええっっっ!? 先生、完全にファンの立場ですやん!! クソビンボーでクソ底辺のわたしが握手などさせて頂いてよろしいのですか!? バチが当たりませんか!?
先生:握手をお願いします♡
しますよなんぼでも! ご希望ならハグでもキスでもしますよ!! さすがにコロナが気になるのでハグやキスは控えましたけれど、人様と握手をしたのなんて何年ぶりだろう?? ってか握手を求められたのって、生まれて初めて……!! 初体験!! うわああああ!!
なろうをきっかけに拙書を読んでくださった方々はいらっしゃいますけれど、スタートは「なろう仲間」ですからファンとは違う。あくまでも仲間ですし、ずっと仲間です。でも今回はちがう……。明らかにちがう……。生まれて初めての経験でございました……!
生きてりゃイイコトありますねぇ……。あのとき自殺に成功しなくて、本当に良かった(涙)。相変わらずウツの波が襲ってくる日もありますけれど、ときどき巡り合う奇跡みたいな出会いを信じて生きていこうと思います(涙)。
どうぞ皆さまにもイイコトありますように♪ GONJIさん風に言うと「笑笑事」ありますように♪ そして山本輔広さん風に言うところの「おパンツ」は、はいてください。ww わたしもせいじさんや黒うさぎさんを見習って、ちょっとは考えてから行動しようと思います。
どうぞ良い一日を~♪