最初の最後。
―――ある最悪の結末―――
―???ー
···誰かの叫び声がきこえた 何かを刺す音がきこえた
助けを求める声がきこえたが それは爆発音にかき消された
···そこについ先程までの平和な空気は無く、ただの地獄絵図だった
右を見れば
1日前まで肩を組み仲良く話してた二人がお互いを突き刺したまま共に地に倒れていた
左を向けば
《···ここの奴らは皆、家族みたいなやつなんだ》
とまで笑顔で言っていた青年が誰かを刺し続けていた
「·········なんだ···よ···なんだよこれ。」
それしか出てこなかった
「なんだよ、なんだこの結末······ふざけんな···認めるかよ···こんなの···」
呆然しながら呟いていた
こんな事になるなんて数日前なんて少しも思わなかった
だってそうだろ
ここまで
やっとここまでこれたのに
「···見つけた···ナギサ···なぎさぁああ!!!」
「っ!?」
いきなり横から飛びかかる女に俺は為す術なく無様に地面に転がされた
「あなたが···あなたのせいで···私の···私の家族はっ!!!!」
「ユウ······ゴホッッ!!!?」
会話どころか呼吸すらできなくなるほどの勢いで殴られる
「この人殺し!!人殺しっ!!!人殺し人殺し人殺しぃっ!!!!」
そう言いながら彼女は何度も何度も俺を殴りつけた
でも反撃しようとなんて思わなかった
だって、それは正しい事だったのだから
家族を見捨てたのは事実だったから
救えなかったのだから
彼女はしばらく殴ったあとに涙を浮かべて言った
「···貴方のこと···信じてたのに···」
そして震えた手で剣を持つ
あぁ
また
またダメなのか
でも
···それでも
(なんで···どうしてこうなるんだよ···また俺は···誰も救えないのかよ···)
彼女は剣を頭上に振り上げて
「さよなら。サザナミナギサ。」
そう言うと俺をめがけて
「···嫌だ···やめろっ···やめろぉおおおお!!!!!」
誰かが叫んだ
でも意味はなかった
剣は俺の喉元へ深々と突き刺さった
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「···ほらな、やっぱり無駄だっただろ?」
「同じさ、同じ同じ」
「誰も救えなんてしないさ、諦めろ、」
·····················
「なっ···まだ諦めてないのかよお前?」
「何回やろうと全部同じだぞ?その道を進むなら、また同じ最悪の結末なのに?」
「そんなアホみたいな夢は考えるだけ無駄なのに?」
·····················
「は?同じじゃない?止めるだけ無駄だ?」
「···まぁ止めないし······むしろ止めれないが···でもそんな事をして何かいいことでもあるのか?」
「他人を救って、でもお前の努力は誰にも気づかれない」
「お前自身は誰にも救ってもらえない」
「何度も何度もやってもお前は報われないのにか?」
·····················
「···それでも救いたい?はっ、筋金入りの馬鹿だなお前、」
「お前の理想なんて、誰も考えない」
「そして考えるだけ無駄だろうに」
「···そろそろ戻る時間だぜ、ほらいけよ」
「今度はもうちょっと頑張れよ。」
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···ん?もう小説終わったよ?ほらカムバックカムバック。
え?まるで意味がわからんぞ?
いきなり死んでるし全然『勇者と愉快な仲間たち』じゃないって?
あと死んだ後なんか喋ってるって?
ほら···全部見てたら分かるやつだよ
それでえっと···先が少しでも気になる貴方!!他の小説読むくらいならこれを読みな( ˙꒳˙ )キリッ
···あっ嘘です嘘嘘、他の小説読むついでにちょくちょくチラッと読んでくれたら嬉しいです。はい。
············それよりも第一に······書くのスゴく遅いから期待しないでねっ!?
···期待しちゃダメ···だからね///
あっごめんなさい終わります終わります!!
ゴホン···それでは『勇者と愉快な仲間たち』始まり始まりです。
作者。