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一ノ瀬さん家の日常①  作者: 碧川 亜理沙
39/62

5月24日

悠「マジ、ムリ」

透「見事なまでの快晴」

雪「てるてる坊主様々」

愛「この気温さえなければね……」

雪「確かに。暑すぎる」

悠「今5月……おかしい」

透「タイミングだね。まぁ、山の中だし、少しは涼しい気がしない?」

愛「するかも」

悠「しない」

透「来ちゃったものは仕方がない。ほら、早く登らないと昼に間に合わない」

悠「……行かなきゃダメなのか」

愛「上りと下りのルート違うから、登らないと帰れなくなっちゃうよ」

雪「いい加減諦めろ」

悠「うぅ……てるてる坊主効果……」

愛「あれだけ作ってたけどね(笑) 家にも吊るしてたんだって?」

透「今朝迎えに行ったら、にっこり笑ったてるてる坊主が何十個と逆さに吊るされてたよ。少し怖かった」

悠「望がおもしろがって顔書いた」

雪「帰りに見て帰ろ」

透「とにかく、ただでさえ俺ら遅れてるんだから、さっさと上ろ」

雪愛「はーい」

悠「……おー」


遠足日和だけど、熱中症にはお気をつけて




* * * * *


純「よう、悠」

悠「何……疲れてんすけど」

純「見りゃわかる。お前、明日とか暇だよな」

悠「暇で悪かったな」

純「ちょっくら付き合ってくんね?」

悠「えー……望とか誘えばー」

純「あいつ、明日は部活の打ち上げだと。俊はバイト。お前くらいしか暇人いねぇんだよ」

悠「えー……まぁ、別にいいけど」

純「よし、じゃあ10時になったら家出るから、それまで風呂入って準備してろよ」

悠「おー」

純「あと、寝んじゃねぇぞ」

悠「おー……ぉ? え、10時って明日のですよな」

純「は? 今晩の」

悠「……はい?」


どこに行くのでしょうか

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