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会社の上司を悪役にした異世界ファンタジーを書いていたら、読者が社長だった  作者: エール


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フトシ救出!? (創作)

 パワハーラ・ザイゼンに、後一歩で全滅というところまで追い詰められた俺達は、しばらくその場所に座り込み、動けないでいた。


 イヤミー岡田、ヒステリック・ヤマモト、そして突然襲来してきた最強の敵、パワハーラ・ザイゼン。よく考えたら、元同僚の妖魔達との三連戦だった。


 そして、(一応)仲間であるフトシ課長代理まで失ってしまった。

 まあ、生きてはいるだろうけど……。


 いろいろあった一日だったが、特に、最後のパワハーラに圧倒的な力の差を見せつけられたことで、俺達はすっかり落ち込んでしまっていた。


 もう、夕暮れになってしまっている。

 俺達は、重い足を引きずるように、長い道のりを歩いたのだった。


 街に辿り着く頃には、もう辺りは暗くなっていた。

 幸いにも月夜だったので、明かりを付けずとも歩くことに苦労はしなかった。


 俺達がヒステリックを倒し、砦を陥落させたことは、既に町中に伝わっていた。

 元々、デュエルで完勝した時点で、俺達はちょっとした有名人になっていたし、セクハーラ・トウゴウを倒したことも話していたので、本物の勇者一行だ、と認知されていたのだ。


 そのため、こそっと様子を見るために後方からついて来ていた者がおり(俺達は気付かないふりをしていた)、その人物が先に帰って知らせていたのだろう。


 歓迎してくれる者達もいたが、あまり大きな歓声は起きない。

 俺達の仲間が一人、帰って来られなかったことを知っているのだ。


 気を使ってくれているのだが、パワハーラに手痛い敗北を喫して落ち込んでいる俺たちにとってはその方がありがたかった。


 宿屋に向かうと、アイザックが出迎えてくれた。

 浮かない顔の俺達を見て、彼が最初に言った言葉は、


「フトシならば心配ない。彼は『カンラク・ガイ』の街に居る。ステータスも正常、無事生きているようじゃ」


 と、微笑みながら言ってくれた。

 どうやら、どれだけ離れていても、彼には俺達が居る場所と、ステータスが分かるらしい。


 また、一人だけ別の場所に強制移動させられたことで、俺達がパワハーラと戦ったことも悟ったらしい。

 その時は、さすがに全滅を覚悟したらしいが、夕方5時間際だったので、なんとかなるかもしれないと祈るような気持ちだったという。


 まあ、まずはフトシ課長代理が生きていた事にほっとして、疲れ切っていたその日は、全員、すぐに各々の部屋で深い眠りについたのだった。


 翌朝、ぐっすり眠って元気を取り戻した俺達は、アイザックの転移魔法ルーララでカンラク・ガイの街に赴き、フトシ課長代理を捜した。


 大きく、賑わいの絶えない街だったが、俺達が聞き込みを開始して、フトシの特徴を告げると、すぐに彼の居場所が分かった。


 かなり目立つ様子だった、という話を聞いて、嫌な予感がしていた。


 そして向かった先では、高級そうな酒場で朝っぱらから美女を数人侍らせ、楽しそうに酒を飲んでいるフトシの姿を見つけたのだった。

※今回、少し短めですが、フトシ課長代理がこんなふうになってしまった理由と、現実世界における土屋の過去(少し前の出来事)が、次回以降で語られる予定です。

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