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死に戻り

、、、、であるからして、しょっくん!Year noteと念じて心の中に魂をイメージしたまえ」


一斉にみんな目を瞑る。


えっ、、、俺生きてる?


なんで!?


てか時間逆行してないか?


これは確か、入学直後の体育館での説明会。


ずらりと並んだ教師たちとそれに向かい合う生徒たち。


そっか、おれがスライムに負けるわけないよな。夢か、夢だったんだよな。


「ちみちみ、はやくYear noteと念じて心の中に魂をイメージしたまえ。あとは君だけだぞ」


と全身ピンクの小さいおじさんに言われる。ヒューマンじゃなさそうだ。


おそらくドワーフかなにかだと思う。


おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。


指示通りに念じることでYear noteを取り出す。


Year noteは白紙だ。


まだ試験受けてないもんな。


ていうか、ホントに夢だったんだ。あれ。リアルな夢だったなー。


でも試験は真面目にやろう。もしあの夢が現実になったらと思うと、口からスライムが出てきそうな気分になって慌てて口を塞ぐ。


ピンクのおじさんが叫んだ。


「解散」


そして、夢と同じように部活勧誘の上級生たちが入ってくる。


また巨乳のお姉さんに声をかけられた。


でも、今回は事情が違った。


「あ、君イケメンだね〜うちの部活入ってよ〜」


裏声の様な声が後から脳内でささやいてくる

(この子私の谷間見てるわね、落とせばこっちのものよ、なにせ今回の勧誘できた数で将来のパシリが増えるんだもの、ちょろいわーこれだから童貞はちょろいわー)



「え!?童貞じゃありませんけど」(ほんとは童貞だけどっ)


え、もしかしてこの巨乳の先輩の心の声聞こえてる?え、嘘嘘嘘!嘘だと信じたい。狙ってたのに。


「え!?君どういうこと、、、そんなこと、、思っただけでいってないのに、、、は!!ちっ」


(何こいつ被害妄想キモ。このどぅおーーてぇいぐぁああ。)


というと巨乳のお姉さんは別な新入生のところに行ってしまう。そこに残される涙目の俺。


どうやら、人の心の声が無意識に聞こえるようだ。そういえば、スキル第三の耳がなんとかって死ぬ直後にきこえたけど、アレのことかな?


玄関に向かって歩いていると、すごい爽やかな男の先輩が


「君、いい筋肉してるねー。モテるよ!!絶対。うちの部活は女子に看護の子がいるから!!ぜひ入ってよ」


またもや裏声の様な声が後から脳内でささやいてくる

(1年いい気になってやがるな。1年ごときが調子に乗りやがって。まあ今はそれでいいさ。勧誘終わったらいじめ倒してやるからな)


俺はその心の声を聞いてびっくりしてその場から逃げ出した。と同級生の制服にぶつかる。


そいつの顔を見た瞬間絶句した。同級生の年齢とは思えないほどかなり顔が濃くダンディだったのだ。


「あらぁん、ごめんんさいね、うふん」

(あらいい男)


「あなたねーもう部活決めたの決めてないなら同じ部活に入りましょうよ、てか入れやオラァア」


(いい男、プリティなおけつしてるわね)


俺はタジタジとして、


「ごめんなさーーーーーい」

と逃げ出す。


なんてこった。ここは魔界だぜ。先輩は新入生をパシリのなる宝庫とか思ってるし、さっきの同級生は絶対けつの穴狙ってたぜ。個性豊かと言えばそれまでだが、多数の先輩に囲まれた密閉空間では分が悪い。


俺は勧誘の会場から命からがら抜け出し寮の自室に逃げ込んだ。


部屋の隅で落ち込んでいると、ノックが聞こえてチャラ男が入ってきた。この前夢にいた、写真記憶できる奴だ。


「おい、お前!勧誘から抜け出してたみたいだけど、気分でも悪いのか?」



俺は渋々返事する

「ちょっと疲れがたまってな。」


チャラ男は急に変なことを言い出した。


「そっか!そうだと思っておまえの名前、代わりに勧誘リストに書いといてあげたから」


「え!!??」



「だーかーらー、おまえの名前代わりに勧誘リストに書いといてあげたよ!


だってただで二週間飲み食いできるし、パーティ参加しなきゃ6年間ぼっちだぜ。


ジョージョーエンの焼き肉も食い放題だぜ。


だーあかあーら


代わりに名前書いといてやったから一緒に勧誘行こうぜ


まあ、アレ魔法による契約書かなんかだろうし行かないとペナルティがあるみたいだし行くしかねーよ?


俺も後で知ってびっくりしたんだけどな。


わりーわりー。最初知らなくて」


こいつ、確信犯だ!!絶対知ってやがった!!


、、でもいずれにせよ部活に入らないとぼっち人生まっしぐらだし、先輩の魔法資料があれば魔道書year noteの呪文が増やせるという噂も聞いたからどっちみち、行かなきゃ行けなかったんだよな。


しかたねーか。


「おっけー。でも俺あんまりハジけるタイプじゃないけどいいのか?」


「あちゃー、人選ミスったかもなー一緒にパーっといけると思ったんだけど、、一緒に来てもらえるだけでも文句言えないか。


じゃあよろしく頼むぜ、相棒。じゃ、チーっす!、チーっす!チーっす!」


とチャラい挨拶をして部屋から出て行った。


危ない危ない、あいつに合わせて毎晩パーティオールすると留年しそうだよ。ってか夢ではもはや死んでたし。


そして、明日からの講義サボらずに、夜のパーティにも参加しようと決めて、やっと眠りについた。


そして夢の中


満月が見える


え!?今日満月だっけ、


すると目の前に神々しいアフロで巨乳の幼女が現れてこう言った。


「わしは、この世界の神アフロディーテじゃ!」


「アフロ!?」


「ちがわい!わしの毛はアフロじゃなくて、カールヘアーじゃ!言い間違えるでない」


「でアフロ神がなんのようだ?」


「だからアフロディーテ、、カーーールヘア、もう良いわ


お主転生した後にさらに転生した気分はどうじゃ?」


、、、ああ、、そういうことか。ピーンときてしまった。


あれは夢じゃなかったんだな。


何らかの力、おそらくこいつの力で時間を戻されたのだろう。


「やっぱ俺スライムにも殺されたんだな。おかしいと思ってたぜ。


あーてかさー!!てかさー!!てかさー!!


俺が入りたかったのは地球の医学部、こんなへんなところの医学部じゃねーよ?契約違反だろこれ」


するとアフロは何を言っているんだこいつはと言わんばかりに、


「そんなことないぞよ


ここの医学部はお前のいた世界の医学部と比べて何倍も楽しいとこだぞよ。


ホッホー、剣と魔法のファンタジーへようこそ。なんていい響きなんだ。


イマジネーション♪イマジネーション♪イマジネーション♪」


急にアフロ神は歌い出した。


そして急に真剣な面持ちになると


「まあ、諦めることじゃな。そこまで指定しなかったおまえの落ち度じゃ。


して、満月に一度ワシはおまえの様子をみにくると同時に何か一つ質問に答えてやろうと思う。優しいだろ?」


「黙れ帰れアフロ神」


「アフロディーテだといっておろうが!!仮にも神に向かってなんたる言いようじゃ」


「てかおまえ今日さっきまで満月じゃなかったよ?何でここいんの?」


「それが質問じゃな。いいだろう答えよう。わしのいる空間とこの空間は時間軸が違うのじゃ。だからわしの世界の満月なんじゃ。そういうことじゃ。


では、また次の満月にくるぞよー!」


「もうくんなよー」


と、アフロは消えていった。


あ、スキルのこととか、死に戻りとかもっと聞くことあったのに、、、あー、とか考えていると意識が薄れていった。

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