表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワタクシの名はサマンサ、元悪役令嬢のスコティッシュフォールド(猫)よ  作者: 葛之葉
序章 ワタクシはサマンサ、よろしくて?
8/75

おめかししますわ。

 ワタクシは、直属の部下四匹を連れてカイル君が待つ家へ威風堂々と凱旋がいせんしましたのよ。


 玄関でワタクシがニャーニャーと鳴くと、気付いたカイル君が玄関を開けてくれましたの。


「おかえりサマンサー‥‥‥って、わあッ!」


 ワタクシを出迎えてくれたカイル君が、後ろに控えている四匹を見て驚きましたわ。


「えっと‥‥‥君達はサマンサのお友達かい?」


 ワタクシがそうですわ、と一声ニャーと鳴きますの。


「姉さん、この子供姉さんと俺達を同列に見てますぜ! なんてぇ失礼な子供だ!」


 ゴンタがカイル君に向かいシャーッ! と威嚇しましたわね。


「やめなさいゴンタ、ワタクシの大切な飼い主ですわよ、敬意を示しなさい」


 ワタクシがゴンタをいさめると、ゴンタがシュンとしながら大人しくなりますわ。


「皆入ってよ! サマンサの友達にも洋服あげたくて連れて来たんでしょ、どうせなら着せ替えごっこしよう!」


 さすがワタクシですわ、思った通りになりましたの、カイル君の事なら何でも解りますわよ。


ーーーーー


「‥‥‥これがアタイ?」


 カイル君に毛繕けづくろいされ着替えたナイフが、ゴスロリな黒のドレスを身にまとい、鏡の前で自分の姿に見惚れていますわ。


「美しいですわよ、ナイフ」


 ワタクシはナイフを見て優雅に微笑みながらナイフを褒めましたのよ。


「姉さん‥‥‥アタイ、姉さんについてきて良かった‥‥‥」


 未だに自分の姿を見惚れながらナイフが嬉しそうに言いますの。


 他のメンバーも、カイル君の手により格好いい姿へと着替え終わったようですわ。


「と、これはどうしようか‥‥‥」


 その声に、ワタクシがカイル君の持つ袋から出された物を見ましたの。

 あ、あれは!


 ワタクシ、急いでカイル君の下へと走り、手に持つ五色の首輪をジッと見つめましたのよ。


「ん? これ着けたいのかい、サマンサ?」


 カイル君に向けて返事に一声鳴くと、他の四匹を側へと呼びましたわ。


「そっか、ならつけてあげるね、友達にもかい」


「ニャーニャー! (モチロンですわカイル君、ワタクシの部下達との絆にしますわ!)」


 ワタクシ、柄にも無く大興奮ですのよ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ