表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/75

第一部隊 VS 完殺のアポロ 3

「ブックは左から乙女の一撃(ラ・ピュセル)を! ゴンタはひたすら右から攻撃を続けて下さい!」


 ブックの号令の下、二匹が動きだしたのですわよ。


 先ずはゴンタか体当たりから怒濤の張り手を繰り出しますわ。


 その鉄砲張り手に流石のアポロも防御体勢を維持しますの。


 それに合わせるかの様にブックの研ぎ澄まされた爪による必殺技【サイレントクロウ】がアポロに襲いかかりますわ。


 しかし、これも見切っていたアポロにより防がれてしまいますの。


「今ですナイフ!」


 ブックの叫びと共にナイフの一撃が、アポロの右後方より炸裂しましたわ。


 その一撃に、さしものアポロも身を捩りましたの。


「まだだ! アクセルゥゥッ!」


 アポロの体が絶え間ない連撃により浮いていきますわ!


「やりますぞ、ゴンタ、ナイフ!」


 ブックの号令に合わせ、三匹が後ろに下がり力を溜めましたの。


『トライアングル・ジ・エンド!』


 三匹が其々の必殺技を同時にアポロに叩き込みましたのよ!


 大量に吐血してアポロが地に沈みましたわ。


「はあ、はあ‥‥‥やった」


 ナイフが息も絶え絶えに倒れ伏すアポロを見ながら呟きましたわ。


「なあブック、どうしていきなり奴に攻撃が当たったんだ?」


 ゴンタがブックに聞きますの。


「こ奴の動きを見てましたら、必ず吾が輩達を正面から左で見ていました、そこから恐らくこ奴は右目が不自由なのでは、と予測したのですよ」


 そう言い、アポロの右目を良く見てみると、確かに右目が義眼の様に見えるようですわ。


「成る程ね、やっぱり良く見てるよねブックは」


 ナイフがブックを見て笑いましたの。


 後方では、アポロが倒れた姿を見てクリムゾンナイツの猫兵達が逃げ出しましたわね。


 その時、周囲の温度がいきなり下がったかの様に冷えきりました。


「なっ、何だ!?」


 ゴンタの叫びに呼応するかの様に、アポロの左目が紅の光を灯したのですわよ。


「こ、これバサラの時と同じっ!」


 ナイフの言葉が言い終わらない内に、アポロが突然起き上がってきましたわ。


「ガアァアァッ! バルバロッサ様! まだ、まだやれます! 覚醒だけはお許しを!」


 そう叫ぶアポロの体は変化してゆき、その体は遂に異形の化け物へと変わってしまいましたの。


「‥‥‥貴様ラノセイダ、俺ハモウ元ニハ戻レナイ‥‥‥貴様ラノセイダアァアァッ!」


 覚醒者クリムゾンと化したアポロが、異形の姿で三匹に襲いかかりましたわ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ