第一部隊 VS 完殺のアポロ 2
第一部隊の将猫三匹に対してアポロは凶悪な強さを見せ付けていましたわ。
「ブックよう! なんか良い知恵無いのかよ! オイラ力はあるけど頭は悪いんだ!」
「そんな事は知っています! 今は何とか堪えて下さい!」
ゴンタとブックが言い合いながら戦っておりますわ。
知恵のブック、力のゴンタ、迅速のナイフの三本柱は初期メンバーのもっふもっふ団の売りなのですが、アポロはその全てを備える化け物ですわ。
「喰らえっ! 乙女の一撃ッ!」
アポロの横からナイフが乙女の一撃を放ちましたわ。
しかし、ナイフの攻撃を詠んでいたアポロが冷静に反撃をしましたのよ。
ナイフの電光石火の一撃を軽々と避けて、カウンターの一撃がナイフに突き刺さりましたの。
その衝撃は凄まじく、ナイフは三メートル程吹き飛ばされましたわ。
「ナイフ! 畜生がぁっ!」
ゴンタが必殺技【ライジングタックル】を放ちましたの。
真正面から受けてしまったアポロが上空にかち上げられましたわ。
「どうでい!」
しかし、空中で身を翻したアポロは、何事も無かったかの様に元の位置に着地しましたのよ。
「なっ!」
「惜しかったな、任侠の」
そう呟いたアポロが、ゴンタの【ライジングタックル】をゼロ距離から同じ様に放ちましたわ。
自分の必殺技を簡単に使われたゴンタが驚愕と苦痛の入り交じった表情で吹き飛ばされますの。
「‥‥‥良し、分析出来ましたぞ」
その時、ブックが声を出しましたのよ。
「ゴンタ、ナイフ、まだ動けますか!」
ブックの言葉に、ヨロヨロとゴンタとナイフの二匹が立ち上がりましたわ。
「漸くかよ、ブック遅すぎ‥‥‥」
「オイラ、死ぬかと思ったよ」
そんな二人を見てブックは笑いましたの。
「お待たせしましたぞ、これで勝てます」
深淵の知将、ブックの真価が発揮されますわ。




