第四部隊 VS 信犬
ワタクシ、リリィ御姉様、ホルスは北口から侵入して中央通路をひた走っていましたの。
「随分とすんなり来れましたわね」
あまりにも簡単にここまで来れてしまい、ワタクシはつい呟いてしまいましたわ。
「前まではこんな通路では無かった筈なのだが」
ホルスがワタクシの呟きに合わせる様に答えましたわの。
そのまま何事も無く進むと、巨大な空間の部屋へと出ましたのよ。
「何だこの部屋は! やはり俺の知るクリムゾンキングダムとは違っている!」
ホルスが叫ぶと、部屋の先にある巨大な扉が開き、中から巨体のブラッドハウンドのオスが無数の犬兵を率いて現れましたの。
「宿敵‥‥‥」
リリィ御姉様がブラックハウンドのオス犬を見て呟きましたわ。
「犬信、先日ぶりじゃのう」
信犬がリリィ御姉様に向け言葉を発すると、赤備えの鎧を着たシェパード、ドーベルマン、グレートデン、アイリッシュウルフハウンドの四匹が前に進み出ましたの。
「我がタケダ四天王も御主との決着をつけようといきり立っておるわ」
豪快に笑うと、隣に立つアメリカンピットブルテリアに向けて話し掛けた。
「勘助、御主の言った通り北口から来たのはこ奴等だったのう」
勘助が顔を歪めて笑う。
「儂の作戦に間違えは無いですじゃ御屋形様、名付けて【啄木鳥の策】!」
どうやら、ワタクシ達を迎え入れ分断する為に、ここまで深く誘い込んだと言う訳ですわね。
ワタクシ達第四部隊とタケダ軍団の戦いが始まろうとしていましたわ。




