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敵の策略

 脇目も降らず、ワタクシは拠点に向かいひた走りましたわ。


 ようやく拠点にたどり着き、中へ入りますとナイフとレインさん、親衛隊猫七匹がおりましたわ。


「はあ、はあ‥‥‥ナイフ、他の方々は?」


 息も絶え絶えに聞きましたのよ。

 どうやらお昼の最中だったらしく、皆様はカイルくんとルーニアさんが用意してくれた猫フードを食べていましたの。


「姉さんお帰りなさい、他の猫達ならリリィさんについて行ってるよ?」


 ナイフの話ではどうやら、ワタクシがバサラに襲われたと同時期に信犬率いる【タケダ軍団】からの果たし状が届き、隣街に出兵したとの事ですわ。


 このタイミングのよさ、恐らくワタクシを亡き者とする為の罠、ですわね。


「レインさん、今いるもっふもっふ団の総勢はいかほどですの?」


 ワタクシは隣に控えるレインさんに訪ねましたの。

 息も整わぬ内に捲し立てるワタクシに少し驚きながらレインさんが答えますわ。


「え? あ、はい、外で見張りをしているジンジャー三兄弟を含めますと私とナイフさんを含めて十二匹ですね」


 相手は暗殺部隊のエリート総勢三十五匹、厳しいですわ。

 このままでは戦力不足、せめてあと一匹強者の猫が居ましたら‥‥‥


「よう、何か困っているみたいだなサマンサ?」


 はっ、この声は!


「ジョニー、アンタまた来たのかよ」


 ナイフがゲッソリしていますが、ジョニーが来た事は堯行ぎょうこうですわ!


「ジョニー! 貴方にお願いがありますの!」


 慌てるワタクシが余程珍しかったらしく、ジョニーが多少引き気味ですわね。


「お、おう、何だいサマンサ?」


 傾いたカウボーイハットを直しながら聞き返してきましたのよ。


 お待ちになってなさいねホルス、すぐに貴方を助けに向かいますわ!

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