ホルス
‥‥‥っ、振り切れませんわ!
ワタクシの全速力に追い付いて来れるなんて信じられません!
「このままでは迎撃体制を整える所か、彼等を連れていくだけになってしまいますわね」
その時、前方に先回りしていた敵が現れて挟み込まれてしまいましたわ。
ワタクシが立ち止まると、バサラが一人近づいてきましたの。
「サマンサ、追い詰めたぞ」
ニヤリと笑みを浮かべるバサラ、ピンチですわ!
「行け伐叉羅隊、殺せ」
くっ、ここでやるしかありませんの!?
ワタクシが覚悟を決めた時、一陣の風がワタクシを通り過ぎて敵に突撃しましたの。
そのまま五匹の伐叉羅隊を吹き飛ばして、空中で乱撃を決めて地面に叩きつけましたわ。
「こんな所で負けて貰っては困るな、サマンサ」
振り向いた影の正体は絶空のホルスでしたの!
「貴様を倒すのはこのホルスだ、こんな奴等に貴様は渡さん」
どうやら敵では無いようですわね、助かりますわ。
「ホルス、貴様クリムゾンナイツを裏切るつもりか?」
「我が忠誠はバルバロッサ様にある、しかしこれは別だ、譲るわけにはいかない」
バサラとホルスが睨みあっていますわ。
「‥‥‥邪魔するものは排除する」
バサラの目が暗い光を称えましたわ。
「ホルス共々殺せ、伐叉羅隊」
「サマンサ、背後は任せたぞ」
ホルスに頼まれましたわね。
ええ、任されましてよ!




