バサラ強襲
本日ワタクシはいつもの散歩コースを歩いて日の光を楽しんでおりましたの。
丁度公園へと向かう為に角を曲がった時にそれは起きましたわ。
「掛かれ、伐叉羅隊」
その声と同時にワタクシに襲い掛かる複数の黒い影達、何とかかわしましたがワタクシが慌てる程のスピードですわ。
「サマンサ、死んでもらうぞ」
号令をかけたバーミーズの黒いオス猫が音も無く躍り掛かってきましたわ。
ワタクシは半身をかわして相手の攻撃をかわしましたの。
しかし、相手は凄い早さで方向転換をして再び襲い掛かってきますわ。
「何者ですの貴方!」
そのしなやかな身のこなしから、ただの猫では無いと感じたワタクシは相手に聞きましたわ。
「‥‥‥私はクリムゾンナイツ四天王の一匹【悪鬼】のバサラだ」
バサラが言い終わると同時に、伐叉羅隊の猫達がワタクシを取り囲みましたわ。
「またクリムゾンナイツですの、本当にしつこいですわね」
ワタクシがうんざりしながら伝えると、バサラは無表情に返事を返しますのよ。
「私達の悲願の為だ、恨みは無いがここで死んでもらう」
‥‥‥不味いですわね、この方達一匹一匹が相当な手練れですわ。
何とか場所を代えて戦わないとですわよ。
ワタクシは相手の隙を見付けて来た道を戻り走り出しましたの。
「追え、何としても奴を殺せ」
厄介ですわ、周りの目を全く気にしない輩ですのね。
仕方ありませんわ、一度拠点まで逃げましょう、今日は皆集まっている筈ですわ。




