その名も新鮮組
ワタクシの名はサマンサ、スコティッシュフォールドのメスよ。
今ワタクシは、食後の運動も兼ねましてロックモール街とエルピス首都の中間に位置する願いの噴水前まで来ていますわ。
「待て貴様! 御用改めである!」
その声にワタクシが振り向きますと、噴水の反対側で年老いた老猫が浅葱色のダンダラ模様の羽織を着た猫達に囲まれておりましたの。
「ひ、ひぃっ! 儂は何もしておらんです!」
「黙れジジイ、それは我等新鮮組が決める事だ!」
柄が悪いですわね、大体なにが新鮮なんでしょうか、頭の中は腐ってそうですわ。
「お、お助けぇ!」
「逃げるか!」
いけませんわ、ワタクシの前で狼藉など許しません事よ!
ワタクシは一陣の風となって老猫に襲いかかろうとしていた羽織姿の猫相の悪い猫に跳び蹴りをかましましたわ。
「グボアァアッ!」
もの凄い勢いで吹き飛んで、後ろの三匹を巻き込みながら倒れましたわね。
「お爺様、大丈夫ですの?」
「お、お嬢ちゃん早く逃げなされ!」
老猫がそう言った瞬間、ワタクシの背後からもの凄いプレッシャーを感じましたのよ。
「‥‥‥君、新鮮組一番隊を愚弄したまま帰れると?」
振り向くと、浅葱色のダンダラ模様の羽織姿のソマリのオスが立っておりましたの。
「この僕、ソウジからは逃げられないよお嬢さん」
‥‥‥ただ者では無いですわね、ソウジと言うこの方。




