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ワタクシと犬信さん 2

「ところでサマンサ殿、クリムゾンナイツと言う名に聞き覚えは?」


 犬信さんが器用にフォークを使いながら犬用ケーキを食べておりますわ、確かに旗から見ると奇妙な光景かも知れませんわね、今思いましたわ。


「ワタクシ達もっふもっふ団の宿敵ですわ」


 ワタクシも器用にフォークを使い猫用ケーキを食べますのよ。


「‥‥‥のう、やはり儂にはどーしても、どーーーしても面妖な風景に見えるのじゃが、コレ」


「スオウさん、気にしたら敗けだと思うんです私」


 周防様とルーニアさんが相変わらず不思議そうに見ていますわ、気にしたら敗けですわよ?


 お二人とも、周りなど気にせず一心不乱にオートミールに食らい付くランスを見習ってくださいませ。


「そのクリムゾンナイツだか、我の宿敵信犬がそやつ等についたらしいのだ」


「‥‥‥それは初耳ですわね、犬信さん、信犬さんとはどの様な()なのですか?」


 ワタクシはフォークを置いて真剣な表情で聞きましたのよ。


「速き事風の如く、静かなる事林の如く、侵略する事火の如く、動かざる事山の如し、風林火山を信条とする武()だ」


 犬信さんがフォークを置いて同じく真剣な表情で言いましたの。


「実は、我の本当の名前はリリィと言うのだ、【タケダ軍団】を率いる信犬にあやかり犬信と名乗っておるのだ」


 犬信さん改めリリィさんが衝撃の告白をしやがりましたわよ。


「‥‥‥何故ですの?」


「格好いいでしょ、犬信て、我とか言ったりするのも‥‥‥」


 ‥‥‥リリィさんが可愛らしく見えてきましたの。

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