決着 爆犬団編
ワタクシと犬信さんが巻き起こす衝撃波が、もっふもっふ団と爆犬団の皆様を吹き飛ばしますわ。
「さ、サマンサ様!」
「お屋形さまぁ!」
近くにいたレインさんと小太郎が吹き飛ばされない様に踏ん張りながら叫びましたわね。
「素晴らしい、我とこれだけ競えあえるなど信犬以外におらぬ、しかし惜しい、サマンサ殿の体格では‥‥‥」
そう言って更に力を込めるとワタクシを押し始めましたの。
「ここまでが限界ぞ!」
いけませんわ、このままでは押し巻けてしまいますわね。
「くっ‥‥‥負けま‥‥‥せんわぁあぁっ!」
ワタクシは左手に真・乙女の一撃の力を込めましたのよ!
「な! まさか両手だと!」
「アアァアっ! 真・乙女の神撃ッッッ!」
ワタクシの左手は、犬信さんの腹へと深く突き刺さりましたわ。
一瞬遅れてワタクシ達の周囲に先程とは比べ物にならない衝撃波が放たれまして、周辺の木々をなぎ倒して川の水は凄まじい波をうちますの。
犬信さんが腹にワタクシの左手をめり込ませたままワタクシを見ますわ。
「‥‥‥負け‥‥‥てはやらぬよ、サマンサ殿」
そう言って犬信さんがワタクシの腹に向け、右手をめり込ませましたのよ。
「明王破砕撃!」
この一撃を受けまして、ワタクシと犬信さんはそろって気を失う事になりましたの。
‥‥‥勝てたと思ったのに悔しいですわ!




