壮絶!絶空のホルス! 中編
「どうした! 皆殺しにされたいのかもっふもっふ団よ!」
ホルスが叫びましたわね。
「主人、私達が出ていけば‥‥‥」
「前に言ったはずですよレイダー、貴方の命はワタクシのものと」
そう言ってワタクシは一匹で前に進みますのよ。
「絶空のホルス、一騎討ちを申し込みますわ!」
もっふもっふ団員達がざわめきますわ。
しかし、ホルスの覇気に足下が震えている団員達が今戦っては敗北は必至ですわ!
「‥‥‥受ける理由が無いな、何故猫力が勝っている我々が受けねばならん?」
ホルスがおどけて後ろにいる兵猫達を見ると、どっと笑いが起こりましたわ。
「‥‥‥誇り高い野生種のイリオモテヤマネコが聞いて呆れますわね、クリムゾンナイツのぬるま湯に浸かりすぎて腑抜けた訳ですの?」
ワタクシはワザと挑発するようにホルスに言いましたのよ。
「‥‥‥貴様、今すぐ死にたい様だな」
ホルスが臨戦態勢に入りましたわね、上手くいきましたわ。
「姉さん!」
「ホルス将軍!」
両陣営からワタクシ達を制止する声があがりますわ。
「大丈夫ですわ、任せなさい皆様」
「お前達は下がって見ていろ、このメス猫は俺が細切れにしてやる」
さあ、いよいよワタクシの出番ですわ。
絶空のホルス、貴方に敗北の味を味会わせてあげますわよ!




