壮絶!絶空のホルス! 前編
ワタクシの名はサマンサ、今から絶空のホルスと決戦を行うスコティッシュフォールドのメスよ。
ワタクシ達は、絶空のホルスとの決着をつける為に野戦を仕掛ける事にしましたの。
そしてこのカワナカマの草原に猫囲いの陣形でホルスの猫勢が進行してくる時を待っているのですわ。
「レディ・サマンサ、貴奴等が現れたみたいですよ」
ブックが見据える先に総勢三百匹は下らないかという大猫団が歩いてきましたわ。
「あ、姉さん、一体奴等何匹いやがるんでぃ‥‥‥」
ゴンタが震えていますわね、他のもっふもっふ団員達も相手の威容に震えが止まらないみたいですわ。
「大丈夫だナイフ、お前は俺が守ってやるぜ」
ナイフに触れるか触れないかの距離でジョニーが囁いています。
ナイフは貴方のセクハラまがいの行動に恐怖しているのですよ、ジョニー?
そろそろ貴方のを潰しますわよ?
おや、先頭にいた一匹がコチラに歩いて来ましたわね?
「‥‥‥裏切り者のレイダー、レイン、ジョニーを差し出せば命だけは助けてやるぞ、もっふもっふ団よ」
どうやらあの方が絶空のホルスの様ですわね。
‥‥‥あの姿、まさかイリオモテヤマネコですの!?
「レイダー、絶空のホルスはイリオモテヤマネコですの?」
「そうです主人、そして皇帝の左手【完殺のアポロ】はツシマヤマネコ‥‥‥奴等は我々街猫とは違った強さを持っています」
まさか、野生の力を持つ猫だったとは思いませんでしたわ。
苦しい戦いになりそうですわね。




