アタイの名はナイフ
アタイの名はナイフ、おしゃれと姉さんが大好きなシンガプーラのメスさ。
今アタイはレイダーとロックモールにあるアスレチックにきてるんだ。
「それでは特訓を始めよう、ナイフ」
「ああ! 頼んだよレイダー!」
アタイは前にレイダー率いるブラッディキャット団に囲まれて手も足も出せずに負けたことがあるんだ。
え? レイダーが憎くないかって?
‥‥‥初めの頃は憎んださ、でも姉さんと出会ってどんどん正義に目覚めていくレイダーを見ていたら、いつの間にか許してたんだ、やっぱり姉さんは凄いよ。
そんな訳で、アタイが知る限り姉さんに続いて強いレイダーに特訓を頼んだんだ。
「ナイフの持ち味はあの閃光のごときスピードだ、しかしそのスピードにナイフ自身が着いていけてない、そこで‥‥‥」
レイダーがアタイからアスレチックに目を向けたよ。
「このアスレチックをナイフの最大スピードで一回もミスをしないで完走出来るまで走り続けてもらう、無論このレイダーが途中で妨害もする」
これは厳しい特訓になりそうだなあ。
ーーーーー
特訓を開始して三日が過ぎたよ。
ようやくミス無く走りきったアタイは、満面の笑みを浮かべてレイダーに近付いたんだ。
「はあ、はあ、どうだいレイダー、なんだかアタイ強くなった気がするよ!」
「‥‥‥では最後の仕上げだ、身に付けた正確さを維持したまま戦えるか、な」
レイダーがアタイに向かってきた!
アタイは驚いて避けたんだけど、レイダーの猛攻は止まらない!
「とうしたナイフ! 避けてばかりでは敵は倒れてはくれないぞ!」
クッソーッ! なら、これならどうだ!
アタイは空高く舞い上がり、太陽を背にレイダーを睨む。
「おおっ! その技は!」
「ナイフ流! 乙女の一撃!」
アタイの渾身の一撃は、レイダーの両前足に軽々と防がれた、でもここからがアタイの乙女の一撃の本領発揮さ!
「アクセルッ!」
姉さんと違い一撃の威力が低いアタイは、自慢のスピードと訓練で手に入れた正確さで乱撃する!
「ぐっ!ウオオオッ!」
アタイの乱撃を防ぎきれずに、ついにレイダーが吹き飛んだ! どうだ!
「ふっ、やったなナイフ、遂にお前に新しい必殺技が誕生したな」
そう言って起き上がるレイダー。
アタイは嬉しさのあまりレイダーに抱きついた。
べ、別にレイダーが好きとかじゃないぞ! 師匠のレイダーしか側に居なかったから、仕方なくレイダーに抱きついただけだからな!




