スラッシャー・ジョニー VS ナイフ
「先手必勝! 喰らいな!」
ナイフが地面に閃光を残しながら電光石火の突撃をしましたわ。
しかし、その素早い攻撃をまるで見もせずに華麗にかわすジョニー、ですわ。
「フッ、早いだけじゃあ意味が無いぜお嬢ちゃん?」
ジョニーがナイフの背中を軽く叩きましたわね。
それを馬鹿にされたと感じたナイフが顔を真っ赤にして怒ってますわ。
「【ジャックナイフ】のアタイをナメるな!」
ナイフが無軌道に跳びはね、ジョニーの周囲を閃光が走りまくってますわ。
「くっ! 何だと!」
さすがのジョニーも慌てている様ですわね。
あの子は一対一でならゴンタにも遅れをとらない強さなのですよ、あまり舐めないでほしいですわ。
「喰らえ! 乱撃閃光拳!」
「ふんっ!」
ナイフの乱撃閃光拳をくわえていた風車で全て止めていますわ! 何と言う動体視力ですの!?
「‥‥‥訂正しよう、お前は強い、名前を聞いておこう」
その言って風車をくわえ直しましたわね。
「ナイフ、【ジャックナイフ】のナイフだ、アンタもちゃんと名乗りなよ」
「これは失礼した、ジョニー‥‥‥【スラッシャー・ジョニー】だ、お前との決着は正式な場でつけるとしよう、勇敢なる戦士ナイフ」
そう言って去っていきましたわ。
安心したのか、ナイフが後ろ足をついて呼吸を整えていますわね。
ワタクシ達が近付くと、疲れきったナイフがコチラを向いて話し掛けてきましたの。
「姉さん、アイツ全然本気じゃ無かった‥‥‥アタイの必殺技を余裕でかわしやがった‥‥‥」
悔しさを滲ませるナイフ、ここは言っておかなればナイフが気落ちしたままになりますわね。
「ナイフ、そんな事は無かったのですわ、貴女の攻撃が一撃だけジョニーの頬を掠めたのです、それで貴女に時間をくれたのですわ」
「時間を?」
「そう、貴女が強くなる時間を、ですわ」
スラッシャー・ジョニー‥‥‥実力を全く見せませんでしたわね。
クリムゾンナイツ、恐ろしい相手ですわ。




