乙女の食卓
ワタクシの名はサマンサ、最近体重を気にし始めたスコティッシュフォールドのメスよ。
先日スラッシャー・ジョニーからの挑戦状が届いて、ワタクシ達もっふもっふ団は常に三人一組で行動しているのですわ。
因みにワタクシは、ナイフとレインさんの女性三匹で行動しておりますの。
ワタクシ達はうら若きレディですから。
「サマンサー、皆ー、ほらご飯だよ」
カイル君がそれぞれに猫フードを渡して、宿題の為に部屋に戻って行きましたわ。
「それにしても姉さんはいいなー、毎日こんな食事出来てー」
ナイフが食事の口を止めてそう言ってきましたの。
「ナイフもレインさんもいつでも遊びに来てよろしいのですよ、カイル君もご両親も追い出したりする様な方々ではありませんわ」
ワタクシがナイフにそう言うと、上品に食していたレインさんが口を止めて聞いてきましたわ。
「あの‥‥‥本当に迷惑ではありませんか? 私達ならば外で待機していても構いませんが‥‥‥」
申し訳無さそうにレインさんが言いますの。
「宜しくてよ、ワタクシの飼い主ですわよ? 器の大きさは保証しますわ」
その言葉にナイフが嬉しそうにしながら食事を再会しましたのよ。
「‥‥‥時にサマンサ様、スラッシャー・ジョニーについてなのですが‥‥‥」
「大丈夫ですわ、今ブックの昔の伝を使って探らせていますの、レインさんからも何か伝えておきたい事がありまして?」
ワタクシがそう聞くと、レインさんは小さく頷いて口を開きましたわ。
「ジョニーは不思議な力を使うのです、まるで空気を切り裂いてくるかの様な‥‥‥」
レインさんの話にワタクシは悪役令嬢時代の魔法の事を思い出しておりました。
まさかとは思いますが、スラッシャー・ジョニーは魔法の使い手かも知れませんね、気を付けて起きましょう。
それでは食事に戻りましょうか‥‥‥!? 今日はスペシャル猫フードだニャッ!? モグモグモグ。
はふー‥‥‥カイル君大好きですわっ!




