ワタクシの優雅な昼下がり
今ワタクシは、お昼のエキスパート猫フードを食し終えて、優雅にアフタヌーンティーで寛いでいますわ。
「サマンサー、友達が来てる‥‥‥うわ、サマンサっ!」
あら、カイル君が驚いていますわね、どうかなさったのかしら?
「す、凄いよサマンサ! なんか人間みたいだ!」
ワタクシは|スコティッシュフォールド《猫》ですわよ、カイル君。
「お母さん! サマンサが凄いよ、まるで人間みたい!」
カイル君がお母様を呼びに行きましたわ。
‥‥‥おや、ナイフが入ってきましたわね。
「ね、姉さんカッコいい!」
さっきから皆様何を仰っているの?
ワタクシは普通に椅子に腰かけて、優雅に両手でティーカップからペット用スポーツドリンクを飲んでいるだけですのに。
「もう、そんなに急いでどうしたの‥‥‥あら、あらあら、まあ!」
カイル君のお母様、メイさんがワタクシを見てホッコリしながら喜んでいますわね、どうされたのかしら?
「ね、凄いでしょ! サマンサ人間のお嬢様みたいだもん!」
ワタクシ、転生前は貴族の令嬢でしたのよカイル君?
「姉さん、アタイもそれ出来るようになりたい!」
「あら、フフッ‥‥‥それでは本日はナイフに貴族の作法を教えて差し上げますわね」
それにしても、皆様驚きすぎですわよ。
テーブルで優雅にアフタヌーンティーをするなんて、貴族でしたら当然の嗜みなのですから。




