屈辱ですわ!
ワタクシの名はサマンサ、元悪役令嬢のスコティッシュフォールドのメスですわ。
今ワタクシは、転生後初の窮地に立たされていましてよ。
「ほらほら、サマンサこっちこっち」
ワタクシの必殺猫パンチを軽々と避ける相手。
くっ、ワタクシの元悪役令嬢としてのプライドが何としても奴を捉えよと囁きますわ!
「はい、残念でしたー」
フニャーーーッ! イライラしますわ!
たかが【猫じゃらし】に翻弄されるワタクシ、なんて憎々しい子っ!
「あ、そろそろネイアちゃんと遊ぶ時間だ、行ってくるねサマンサ!」
そう言うとカイル君は猫じゃらしを置いて出ていきましたの。
後にはワタクシと猫じゃらしが残されました。
「くっ、屈辱ですわ、たかが猫じゃらしの分際でワタクシの心を弄ぶとは! 万死に値しますわよ!」
ワタクシは猫じゃらしを前足で蹴飛ばしましたの。
バシッ! コロコロ‥‥‥
はうっ! なんて魅惑的な動きをするのですか!
ああ、ワタクシ、ワタクシもう‥‥‥耐えられませんわ!
それからワタクシ、猫じゃらしと組んず解れずで暴れまわりましたのよ。
「はあ、はあ‥‥‥貴方凄いですわね、ワタクシをここまで熱くさせたのは貴方が初めてですわよ‥‥‥」
ワタクシは、赤く火照った身体を横たえて潤んだ瞳で相手に熱い視線を向けましたわ。
いけない子ですわ、貴方と言う方は。
ふう。




