表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集6 (251話~300話)

野望

作者: 蹴沢缶九郎

人里離れた山奥にある研究所で、全長20メートルを越える巨大なロボットを前に、博士は言った。


「やっと完成したぞ。こいつさえあれば世界征服も夢ではない。私の事を散々バカにした奴等め、目に物を見せてくれる」


いわゆるマッドサイエンティストである彼は、自分の功績を認めない世を恨んでいた。

証拠も残さず完璧に相手を殺す装置、殺意を増幅させる薬等々、博士にとって、今までの発明は世に認められて当然であったが、世間はそれを良しとはしなかった。



「何故私は認められない。私は正しい。こんな世がおかしいのだ。それならばいっそ全てを破壊し、私の想い描く理想的な世界に創り替えてやろう…」



そんな逆恨みとも言える想いから、博士は研究に取り組み、ロボットを完成させたのだった。


博士はさっそくロボットに命じた。


「世界征服の第一歩だ。ロボットよ、この世のバカな人間共を根絶やしにして来い!!」


巨大ロボットは命令に従い、手始めに人間である博士を踏み潰した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ