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チャロのぼうけん
ある日のこと
『クロが喜びそうな木の実は無いかなぁ〜』
オレンジと紺色の混ざった野原なら他の動物に会う事も少ないと考えてチャロは夕焼け空のした木の実探しをしていました。
丸い満月がよく見えるようになってきた頃
1本の古い大きな木から声が聞こえてきました。
低くていがらっぽい声や
高くて綺麗な声
声からしてお調子者なのが分かる声など様々で
まるでお祭りでもしているかのような賑わい
(少しだけ…少しだけ覗くくらいなら見つからないよね)
いつものチャロなら近づかなかったでしょう。だけど今夜は満月
きれいなお月様が一緒だってことが
ほんの少しチャロに元気を分けてくれました。