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商職戦闘のセカイ  作者: タクkura
2章 血とゲームと勘違い
23/25

16

「グガガッ?」

吸血鬼の動きが止まり、速いスピードで灰になっている。

「どういうこと?今は太陽は出て無いのに……」

マミもツバサもまだ理解していない。

「まあ、後で説明してやるよ。後、ツバサすまんな」

どんな理由であれ、木という生命を殺したのだ。草を操るツバサにとって心地よいものでは無いだろう。

「大丈夫、大丈夫あの木は俺の魔力で作ったものだから」

ガシャッ、吸血鬼の手から落ちたリモコンは真っ二つに割れ、吸血犬は正気を取り戻したようだった。

そして、震え始めた。

「また、やってしまった……!」

なんと残酷な話だろう。操られてる時の記憶は綺麗に残っているようだ。

マミがずっと吸血犬を見つめている。

「先にお姉さんの家へ帰ってるからな」

マミはこちらを見ずに頷く。

そして……あたし励ましてくる!と言い残し走っていった。

あいつの職業はペットシッターだ。なんとかするだろう。

「よし、ツバサ、この2人を運ぶぞ」

「おう、女の子の家探さないとな」




ーお姉さんの家ー

吸血鬼退治の後、女の子の家を見つけてきたペンペンと合流し、そのまま女の子の家の前まで瞬間移動してもらった。

女の子のお母さんとお父さん、お姉さんはこの夜ずっとこの子を探していたらしく、ペンペンとは外で探している時に会ったそうだ。お母さんとお姉さんは女の子の顔を見た途端泣き崩れてしまい、慌てて死んでしまったわけでは無い、ルーサスが必死に守り通したと説明したが、どうやら泣いたのは悲しかったからではないらしい。

よく見ると、女の子は気絶しているわけではなく、寝息を立てて寝ていた。

多分、吸血鬼が灰になっている時目覚めて、安心感と疲労で寝てしまったのだろう。

それに子供は今は寝なくてはいけない時間だ。


マミは俺らが帰ってきたあと、少し経ってから来た。

吸血犬と一緒に。

「……で、この犬が仲間になったと」

「そう!もう名前は決めたの!サファイ君!体が青いからサファイアで、火をふくからファイアー。くっつけたの」

何故犬に君をつける必要があるのか分からないし、くっつけてもファイアーの部分は無くなる何を言っても無駄だろう。

それほど動物が大好きなのだ。

「よろしくお願いします!皆さん!」

ワンッ、始めてダクロが犬の声で鳴いた。

「ペンペン、仲間が増えたぞ」

ペンッ、ペンペンは絶対ペンギンの鳴き声では無い独自の声をだした。

ルーサスは今は寝ている。気絶しているときとは全く違う幸せそうな寝顔に見えた。


帰ろうとしたとき、お父さんに呼び止められ、何かが入っている青い箱を渡された。

渡されたものが何なのか分からないのは、お父さんにルーサスに始めに開けてほしいと頼まれたからである。

その箱はそっと横に置いておく事にした。

中身が何なのかはルーサスが起きてからじゃないと分からないから。

開けて騒がしくなっても悪いから。



___ルーサスの言う通り、炎は地上の太陽になった

一夜限りの真っ直ぐな太陽に


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