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商職戦闘のセカイ  作者: タクkura
2章 血とゲームと勘違い
21/25

14

俺たちは、その犬の言った一言に大きな衝撃を受けた。なぜならその犬は、

皆さん吸血鬼と戦ってくれたんですか!?と言ったのだ。

今までこの犬は敵の仲間とばかり考えていたから、というのももちろんあったが、何より喋るとは思わなかったのである。

「君って吸血鬼の仲間じゃなかったの?」

マミは、なぜだろうかとっても嬉しそうだ。

「吸血鬼の仲間⁉そんなこと絶対ないです!自分は吸血鬼の敵ですよ!」

犬の声がさっきより大きくなっている。

「じゃあ、何で街の人を襲ったりしてたんだ?街の皆はお前のこと吸血鬼のグルだって噂してたぞ?」

「それは……ある探し物をしてたんです」

犬は目線を落とし、うつむいた。

「探し物?どんな?」

今のはマミの言葉。

「……コントローラーです。吸血鬼が自分……いや、吸血鬼の血が混ざっている動物を操るための。……やっと逃げ出せると思ったのに」


「グギャアアアアアアア!」

吸血鬼が再び目を覚ましたようだ。

今の俺では、さすがに吸血鬼ともなると一撃では倒せない。せいぜい擦り傷くらいだろう。

「そんなものがあったなんて……、ルーサス達の事もあるし、私があいつを倒してやろうじゃない!」

「いいえ、これは自分の責任です。自分の問題くらい、自分でなんとかします!」

「……皆で協力すればいいだろうが」

「グガガガガガ!」

吸血鬼がこちらへ向かって来ている。

正体不明のこの犬も戦うつもりらしいし、四対一だ。相手が吸血鬼だろうが勝てる可能性は十分ある。ツバサとマミは戦いになると周りが見えなくなるため、俺がルーサスと女の子がいるベンチを守らなくてはならない。

俺だって戦いは好きだから戦うが。

「まずは私!風魔法 弐斬句 ウィンドカッター!」

マミの手から無数の風の鎌が飛び出す

「こっちもだぜ!吸血鬼!草魔法!弐波句 グローラン!」

吸血鬼がマミに気をとられてる中、ツバサが背中を衝撃波で攻撃した。

「ここで絶対倒します!これ以上操られたくないんです!」

ファイアーボール五連撃、と言い、口から火の玉を出した。

この犬本当に何者なんだ……、口から火を吹いたんだが。

「こっちだ吸血鬼!雷魔法、壱静句 サンダー」

これは不意打ちだったらしい。防御も出来ずそのまま直撃した。

……ざまあみろ。

今は、吸血鬼の前 (道路側)に犬、後ろ(ステージ側)に俺とルーサス、女の子。そして左右にツバサとマミが、という形でバラけている。吸血鬼が向いているのは犬の方、隙を作りたいのか、二人は攻撃を繰り返している。

「ちょっ、バカか!ベンチの方に攻撃するな!」

「ごめんー、流れ弾だよ。そうゆうのはテットが防いどいて」

何で俺が……。

「はあ……」

「グギャアアアアア!」

「こいつどんだけ固いのよ!傷一つつかないじゃない!」

怪物のなかでも上位にいる吸血鬼だ、やはり強い。

「吸血鬼を倒すのは……日光か?」

「はあ!?ツバサ、あんた太陽が出るまであと何時間あると思ってんの!」

さすがにそこまでもつほどの体力と霊力なんてない。

「流水はどうだ?これも有名な弱点だろ?」

「流水なんかどこにあんの!」

「ギャアアアア」

いつの間にか、吸血鬼はツバサのに攻撃をしていた。

「望むところだ!バーカバー__っ、痛⁉」

ツバサは、段差に気づかずおもいっきり転んだ。その時にポケットから落ちたのか、四角いものが吸血鬼の前に転がっていった。

あれは……街へ来る途中ペンペンが見つけてきたやつ⁉

「何でお前それもってるんだ!」

「い、いやぁ、暇だったらそれ分解しようと思ってさ……」

そんなことを話してる間に、吸血鬼はそれを拾い上げていた。




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