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ルーサスに案内されてきた俺らは、大通りを右に曲がりニュータウン通りを歩いて来た。
「ここです」
俺らが泊まらせてもらうという家は、外見は洋風でオレンジ色の壁、こじんまりとした庭がある、よく見る普通な家だった。
少し珍しい物を挙げるとすると、屋根の上に大きなアンテナが付いている事くらいか。
「ここの家の人はどんな感じなの?」
マミが訊いた。
「優しくて綺麗なお姉さんですよ。歳は25歳前後ですかね?」
ルーサスがツバサを見る。助けを求めたのか、しかしツバサは全く気づいていないようだ。
「結婚してないのか?」
「してないと思うよー、旦那居なかったし」
「遠距離恋愛なんじゃないの?」
ツバサは少し考えていたが、見る方が早いと、インターホンを鳴らした。
ロックが開き、ドアを開ける。
そこにお姉さんの姿無い。
「......?」
なんとなく違和感を覚えた。
その後、キッチンで料理をしていたお姉さんに俺とマミとペンペンが挨拶をし、二階に俺たちが寝る部屋があるそうだから二階に行った。
「ちなみに俺が和室でルーサスが洋室だからね」
そう言い残すとツバサは部屋に入り、マミはルーサスと同じ部屋がいいと洋室のドアを開ける。
......俺の選択権ねーじゃん。
「ペンペン、俺らは和室だぞ」
観葉植物を眺めていたペンペンが、こっちにやって来てふすまを開けた。
部屋は入り口から見て右側にタンスと押し入れ、真ん中にコタツ、左奥の低い台の上にテレビと、思っていた以上に殺風景だ。
って、ツバサは既にテレビ観てるし。
「案外普通だぺん」
ペンペンの素直な感想が聞こえた。