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私達は結局そのままお姉さんの家に留まることになった。お姉さんの家は思っていた以上に普通で、大人っぽい雰囲気をかもし出している。
「廊下をまっすぐ行ったところにトイレがあるから、お手洗いがしたかったらそこにいきなさい。後、今日は2階の一番右奥の洋室と、その手前の和室、2部屋貸してあげるからそこを使いなさい」
お姉さんが手際よく説明をしている。
テットとマミには後で私から説明しておこう。......どうせツバサ君は聞いてないだろうし、
「夕食は出来たら私が呼ぶし、お風呂はあんまり遅くなければいつでも入っていいから」
お姉さんはトイレの右側のドアを指して言った。
「夕食は7時頃だからそれまで自由時間ね」
「ありがとうございます」
私達は廊下を曲がった突き当たりにあ
る螺旋階段を上っていった。
二階も一階と同じく木の床で、階段を右に曲がると観葉植物が置いてあり、そこには栄養剤が置いてある。
これは何て言う植物なんだろう?
「俺は和室ねー」
私より先を歩いていたツバサ君はそういうと、ドサッと部屋に荷物を置く。
「まあ、それは別にいいですけど、これからどうするんです?」
「とりあえずテットとマミと合流しないと駄目だね後、ペンペン」
確かに私達じゃ吸血鬼にはきついと思う......メイン火力はあの二人だし。
「しょうがない、もう夜だけど二人を探しにいくか」
少し危ないけどそうするしかない、か。
私も洋室に自分の荷物を置いた。