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二ー2・唄

 その歌声は本当に凄まじかった。

 売れない歌手がやるちっぽけなライブ。それでも上手い歌手は山ほどいる。そのことを俺は知っている。

 けど、瑞穂はそれを凌駕していた。軽々と。響く歌声に、俺達の動向を見てにやつく野次馬共が、廊下で活動している運動部の連中が、違う階で活動しているはずの連中が。時に音の大小なりで小競り合いをするような吹奏楽部の連中が。

 百合神の言う部室――俺達のたまり場――に、ぞろぞろと雁首揃えて集まるのだ。異様な光景に、俺達三人共が固まり、声を失った。そして同時に、俺の頭の中でかつて抱いたちっぽけな夢の光景が広がって来るのを感じた。

 できるかも、知れない。

「俺等三人でデビュー、とか?」

「できると思ってんのかよ?」

「無理に決まってんだろー」

「だよなー」

「ハハ! ムリムリ!」

 そんな風に簡単に笑って、掃いて捨てたような夢。でもそれが、四人でならば。……できてしまうかも、しれない。

 手を握り締めながらそう思ってしまった時点で、俺は百合神に、先生に負けていたのかもしれない。


 ……ちなみに、瑞穂が歌ったのは、ガーゴン、祈りのテーマ。それもアカペラで。

 それからしばらく瑞穂は教師陣からも『ガーゴン姫』と呼ばれ続けることとなり、その度に赤面する羽目となった。そんな好きか。ガーゴン。子ども向けアニメじゃねーかよ。も一度聞こうか。そんな好きか。ガーゴン。

ガーゴンについて詳しく知りたいお方は、http://ncode.syosetu.com/n1233bn/ (行くな! ガーゴン)をお読み下さい(宣伝w)。

ア○パ○マ○(○には全て同じ文字が入る)とか、そういうものをイメージしていただけるとOKでございます笑。

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