前へ目次 次へ 12/27 おもいだせない、お話 その時に聞こえていた声が誰のものだったか、その人がどんな姿だったか、その見た目さえもう思い出す事が出来ない。 夢に見た声。俺の声と、もう一つは女の子。思い出せない。どうしても。 たぶん、明日が晴れた方が良い理由なんて、どうせ仕事が休みなお袋と一緒に過ごせるから! なんていうことだったって、わかっている。思い出せている。 でも、思い出したい事はそっちじゃない。そこじゃないんだよな……。 今日も朝が来た。気が重い朝だ。