一話 もちろん俺らは
「僕らのクラブのリーダーはリア充、リア充、リア、リア、充!」
暢気にそんな歌を歌う青年は茶髪でチャラそうな服装をした褐色の高校生である。
「リア充っつーなら、玲の方が妥当だぜ。」
褐色の青年に色白の目つきの鋭く、青色の眼をした金髪の青年が突っ込みを入れた。
「ウィキペによるとリア充とは、ブログやSNSなどを通した関係ではなく、実社会における人間関係や趣味活動を楽しんでいること、またはそのような人を指す、主に(日本人の間で)インターネット上などで使われる俗語らしいよ。」
丸眼鏡をかけた黒髪の穏やかな顔立ちの青年が眼鏡を押し上げながら解説した。
「なるほど。つまり、恋人がいる人間に特定した俗語ではないということですね。」
二度見するほど白銀の髪に白眼。透き通るような肌と端正を超えて端正な顔の神々しい青年が言う。
「うっわ、びびった。いるなら言えよ。」
褐色の青年が驚きながら言う。
「鈍ったのではないですか?カイ。鉛を鍛え直しましょうか?」
「そうだぞ。カイ、お前訓練してこい。」
色白の青年が肘でつつきながら言った。
「ダニエル。あなたも気づきませんでしたよね。」
端正な青年が少しばかり微笑みながらいう。
「そりゃ、厳しいぞ玲。おいカイ。助けてくれよ。」
ダニエルがカイを一瞥する。カイは項垂れていた。
「あいつはもうだめだな。」
ダニエルは舌打ちをした。
「訓練がどうこう言ってるが・・・」
白色の肌に漆黒の眼をした秀麗な青年が言った。
「お、遥。どーした?」
カイが問う。
「先公が呼んでるぞ。」
「思ったけど先公って呼び方完全にヤンキーだよね。」
「蒼、それは言っちゃいかん。」
「まあ、実質ヤンキーですからね。」
玲が淡々という。
「おい、情報科。俺等は偉大なる英雄だ。」
「おい中二病。憧れるのはそれくらいにして顔洗って目ぇ覚めろ。」
「僕ら全員中二病。能力とか完全に中二病だよ。」
「医療科さん。毒舌はそれくらいに頼む。」
「というか、ただ校長室に行ったらいいだけでは?」
「はっ!才も力もないやつがコネクションと金で校長だぜ?笑わせんな。」
とカイ。
「一発殴りに行こうか?」
「暴力団はそれくらいにしろ。それは全校が思ってることだからな。」
遥が静止する。
「はいはい、行けばいいでしょ。行けば。」
ダニエルはそう言って立ち上がり、それにつられて皆も立ち上がった。




