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ベストえんでぃんぐ  作者: 辰式
もしもが叶う世界
6/6

ラッキーの使い方


大金を簡単に作れなかった事に一時落胆はしたが、逆に良かったのかもと今では思っている

数億のお金を簡単に得られたとして、自分に何ができる


良い車、家、酒、女、欲望の限りを尽くしたとして、その先に何がある

人間は贅沢なもので必ず飽きが来るのは確か


第一に、そんな華やかな人生は、誰もが憧れるものの、一生という訳にはいかない

そんな綺麗事を並べては見たが、お金が欲しいのは事実である。


私が山田と出会った時 歓喜した理由は

労働からの解放、あの忌々しい毎日起き、会社に行く、この毎日の日々が永遠に続くとも思えるそんな

一生から抜け出せる、つまりは「自由」を手に入れた事に歓喜していたのだ


つまり「労働はクソだと言うことだ」それに労働によって生み出される給料があまりにも低く、

その最悪な状況を何も打破できず受け入れている自分自身こそが一番クソなのである。


そんなクソな人生のやり直しができる、自分にとっては最後のチャンスであり、未来の可能性が見えたとこが嬉しかったのだ


私は今一度自分にとって何が幸せであり、何をすれば幸福になれるのか思考した

せーぶ と ろーど を使用したとして自分にとってのベストな人生の幸せとは…


「とにもかくにも、お金が必要な事には間違いよなぁー」


しっかり考えてこの事実は変わらない


前に失敗した宝くじ等のギャンブルに比べれば規模は劣るが、確実に金を稼げる方法に切り替えた

同じギャンブルでも当たる確率を下げればいいのである。


そこからは、パチンコ、パチスロで数万円を毎日稼ぐプランに変更した


自分の好きな時間に起きパチンコ店でパチンコを打つ

打つ前に せーぶ の能力を使いパチンコが当たったら玉を換金し、当たらなかったらまた、打つ前から ろーど してやり直す、我ながらしょぼい能力の使い方だが効果は抜群だ


毎日、数万円の収入が続くのだから 月に換算すれば100万近く稼ぐ時もある、

これで労働問題も解決だ、何せ働かずともお金を手に入れることができるのだから


これは同時に惨めな気分にもなった、いかに せーぶとろーど 能力があっても自分に全くその力を活かすアイディアや能力が無いこのところ証明してにもなっていたからだ、結局、今やっていることは、日常生活の延長線であり要は単にラッキーな自分の人生を選択しているだけだ


パチンコやスロットで100%の確率で勝てる、この能力を最大限活かして、この現状がMAXである

これを惨めと言わずなんという、同い年の友人は自力でお金を稼ぎ、ある人は会社で重要なポストにつき、ある人は、結婚し子供が生まれ、家を建て幸せに暮らしている。


それに比べて、私は…

そう思うと、少し、惨めな気持ちにもなるが、人は人、自分は自分と思うようにした。


こうして、お金の事に関しての悩みがなくなったが、無職の私がお金を持ちすぎているのも周りから見ればおかしな話である、そうして考えた結果、近くのコンビニで深夜働く事にした。


ここの、コンビニの利用者でもある私は、知っていた

深夜帯の時間は、ものすごく暇である事をしかも、私には せーぶとろーどの能力がある

この力を使えば毎日、バイトに入りながらこまめに せーぶ と ろーどを繰り返し 面倒な客が来たら ろーどしてまたやり直す 全く便利な能力である 能力のお陰で客が全然来ないコンビニに大変身なのだから



そして今日も、また1人、私に絡んでくるこの迷惑なおっさん

酔っているのか、幼稚で陰湿な嫌味を私に浴びせいる


最初は、このおっさんに対して哀れみの気持ちもあり接していた、この人は毎日、朝から働き、こんな酔っ払って赤の他人である私を見下さないと今の自分のメンタルを保てないのだろうと…


それに比べ私は、毎日数時間、パチンコ店に行くだけでこのおっさんより楽に稼いでいるのだから


そう思うと、少しくらい付き合ってやるかという気持ちが多少は芽生えた

しかしそんな少しも5分を過ぎればうざったくなる。


「全く、今日は月に1度のフライヤー什器の掃除だっていうのに」


私はおっさんの対応にめんどくさくなり

ろーどの能力を使い おっさんが来店する前のせーぶデータに飛んだ、数回、能力を使って おっさんが来店しない世界線に当たったのか、おっさんは来店するとこなく

今日の最大の業務であるフライヤーの清掃に優々取り組んだ



そしてこのコンビニで働く最大の理由はこれである。


「大地くん〜 今日もお疲れ様〜」


店内に響く心地よい声、今日も仕事帰りに来店してくる、私の地元の同級生 佐藤 絵梨花の存在だ

彼女に会うために、このコンビニで働いていると言っていいも過言ではない


元々は、私がパチンコ帰りにこのコンビニに寄った時にたまたま見かけたのがきっかけである

そこから、声をかけ昔話に花を咲かせ彼女が仕事帰りに、このコンビニで買い物をして帰ることをしり

後は、単純ここで働けば毎日彼女に会える!!


そんな浅はかな考えでこのコンビニに勤めるとこになった


次に会ったときは、お客と店員の立場であったから、彼女は驚いたが、現在求職中で復帰までの間、ここでバイトすることを伝えるとすんなり受け入れたくれた。


要するに私は、彼女に好意を寄せているのである

それと同日に次の目標と言うか幸せになる為のするべき、次の目標が決まった






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