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ベストえんでぃんぐ  作者: 辰式
もしもが叶う世界
4/7

人生の冒険の書

最高の目覚めだ、こんな素敵な朝の目覚めは久しぶりだろう、何か仕事や用事に追われる事もない自分だけの特別な清々しい朝である。

「とりあえず、今日はこの能力の事も考えたいし休息日だ」


そう思い目を閉じた、せーぶの能力を使い3つあるスロットの1つにせーぶした。

一番初めに山田と一緒にいた時のせーぶの記録が無くなっているのに気がついた


きっと、山田がまた呼び出されるのが迷惑がって消したのだろう、今確認してよかった、もし私が死んだのならばどこの記録も残っておらずただ1人の人生を終えたの同じである、せっかくのこのチート能力を活かしきれず終わるところだった。

「山田め、データ消すなら消すって言えよな」

そう心で思ったが、今となっては些細な事だ、何せ私は、誰もが羨むチート能力を手にしてしまったのだ不思議と心のゆとりもできる。


とりあえず、新しくせーぶの能力を使い今の現状を記録した

[○年7月7日 九重 大地 31歳 7時○○分]


「これでよしっと、とりあえず安心だ…」

そう思い、2度寝した、次に目覚めたのは同じ日の14時過ぎだった。


こんなにしっかりと眠ったのはいつ振りだろう

何かに追われることのない休息は良いものだ


「とりあえず、お金が必要だな」

なにをするにもお金が必要な現代 現在無職の私にとってはお金が何よりも必要だったのだ


そうと決まれば、この能力を活かして、現代の宝くじで資金集めをしようと話はすぐにまとまった

「さぁー勝ちのきまった、勝負をしますかー」

私は気持ち晴れやかに近所の宝くじ売り場に向かったのである


私が選択したのは。1から70までの数字を7つ選んで全部当たれば1等〇〇億円の宝くじである

「とりあえず、現時点で せーぶ しとこ!」


「〇年〇月〇日 九重 大地 31歳 15時」

「これで良し!、あとはいったん宝くじの当選結果が発表されるまで過ごして、そこからこの”せーぶ”したデータを ろーど すればいい」


これが、手っ取り早く、しかも楽に資金を手に入れる方法だ

もし異世界転生の冒険であれば、現代の知識を使い、世のため人のために働きかけ 世界をより良くしていき人脈や資産を増やしたりしてくのだが、あいにく私は、現代を生きる一般市民、100%の確率で億万長者になれる道を選択させてもらおう。


宝くじ発表当日


「今回のあたりは、8 25 27 38 44 45 66 だな」

「よし、覚えたぞ、これで一生お金には苦労しない」そう考えると更に気持ちが高ぶった

あの忌々しい、労働とおさらばして、自分の人生を自分の為だけに使える…そう思うと笑みがこぼれた

今まで、お金を理由にできなかったこと、時間を理由にできなかったこと、これからは、今までの人生を今まで以上に楽しんでやる、そう心に誓った


「よし、では ”ろーど” をつかって 前回のせーぶした場所に帰りますか」


目をつむり私はあの日宝くじ売り場に向かった日の せーぶ のスロットを選択した

「さて、戻ってきたぞ」

「これは、ほんとにチートだよ」


そうつぶやきながら宝くじ売り場の マークシートに数字を記入した」


「8 25 27 38 44 45 66 だな」


「これでよし」


記入を終え、くじを購入すると顔面が自分でも、にやけているのがわかった

この時の自分は他者から見たら気味が悪かっただろう、でも仕方ない事だ、この数か月後に一気に大金が手に入るとわかっていたら、誰でも自然と笑みはこぼれるもんだ


「この宝くじに当たる日を何度も体験するため、ここでせーぶしよう」


1つ目のスロットに上書きでせーぶをした、我ながらなんとちんけな行動だ

「〇年〇月〇日 九重 大地 31歳 」



「よし、では改めて当選確認しますかー」

スマホを開き、宝くじの当選番号を検索した


「えーっと、当選番号は 3 9 24 31 38 44 54」

「ええええええええええっ!!」

思わず発狂してしまった


間違いない何度見ても間違いない、あの日、私が確認した番号が選ばれなかったのである

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