原点回帰
私は戻った、あの毎日が生産性がなく希望のない毎日に
九重 大地 2回目の30代だ。
少し違うのは、今までの記憶がある事と次に山田と会うときは私は確実に殺人者となるか存在自体がなくなるかの2択であることだ
私はそっと目を閉じた、確かに自分のスロットの残りは1つになっている
「ほんとに戻ったんだな」
現在に戻りまずは山田の情報を整理した
まず1つ目
次に山田に合う際はスロット2つにしなくてはいけない
「つまりは自分の命が尽きる時に3つは、スロットを確保していないといけないわけだ」
「山田は死んだら1つスロットが減るっていってたからな」
2つ目
スロットは相手を殺す事で奪うことができる・やり直しを希望する者にのみ、スロットが奪える情報が解禁される
「俺と同じやり直しを希望した人は1つしか持ってない、よくよく考えれば自分も狙われる可能性がある」
3つ目
やり直しは2度とできない 次に山田と会う際にスロットの数が指定の個数に届かなかったら自身の存在自体がなくなる
「ふぅー、つまりは必ず1人以上は誰か殺す事になるってことだよね」
そう考えると思わずため息がでた。
あの時は、家族ともう一度会える気持ちが高ぶり、感情的に現世に戻る選択をしてしまったが、今、思えば次に山田に合うときは確実に人殺しになっているということに冷静になり気づいててしまった。
他人の人生を奪ってまで得られる幸せは、本当に自分にとっての幸せなのだろうかと自問自答した。
「とりあえず、家族に会いたい」
思わず言葉が漏れた。
このやり直しの人生で、前回の様に家庭を築き平和に過ごせる確証もなかった
しかし、私の頭の中には前回の幸せな記憶が残っているのは事実だ、まずは私の妻であった
佐藤 絵梨花と再会したい、ただそれだけだった。
「とりあえず、今の状況をせーぶしておこう」
私は目を閉じ せーぶ を実行した
「まずは、同じく私と同じ能力を持っている人物も探さないと」
私は前回、能力を使って、お金を稼ぎ、家族を作ることで幸せを手に入れようとした
ならば、私と同じ境遇の人は他にもいるのではないか?
そう考えながら、私が通っていたパチンコ店へと向かい遊戯している客を注意深く観察することにした
これまでの人生は、自分中心の生活を送っており、自分から他者へと関心を向けることがなかったが
この時ほど、他人の行動に興味を持ったことはないだろう
どんな人がどんな行動をどのように行うか、パチンコ店の片隅の椅子に座り
店内に来店する客の一挙手一投足を毎日観察していた。
間違いは、犯せない。なんせ、私が殺す相手になるのだから…
他者への、初めて思う、興味いう感情が沸いている原因が、殺人の為にあるのだから皮肉なもんだ…
どうせ人を殺すのなら、社会の役に立つこともない人間や、この能力を使って悪いことをしている人をターゲットにした方が罪悪感は少ないなるべくなら、嫌な奴の方がよい
そんな事を考えながら毎日をパチンコ店で過ごしていた
色んな奴がいた、負けて台にあたり散らすやつ、店員にセクハラまがいの行動をとるやつ、
他人に目を向けると世の中は、こんなにも嫌な奴で溢れかえっている
そんな毎日をただ過ごしていた。苦痛で絶望の日々だ
そして見つけたのだ。
多分、私が殺すにふさわしい相手を…




