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(二)-5

 陸上以外のスポーツ用品をこのときほどまじまじと見たことはなかったのと、売り物の金属バッドを手にとって野球選手のように見よう見まねで振ってみたり、バスケのボールを投げるマネをしてみたり、テニスラケットを振り回したりする彼女の姿を見ていると、いつもこの店に来るときとは違う刺激を得られて、とても楽しかった。子どもの時のように他の人と一緒に楽しいと思うのは久しぶりだった。


 その後、店を出ると彼女は少し疲れたというので、西棟一階の奥にある『相模の森コーヒー』というコーヒーショップに入って休むことにした。


(続く)

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