秘技!サンドウィッチ作戦!?
ここは、とある日本という国にある、とある町。
普通の町だが、田舎というほどじゃない。
大きな本屋もあるし、ショッピングモールもある。
休みの日なら、それなりに人が来る町だ。
そんな所に住む俺は…。
20歳の俺は。
とても大事な決断をしていた。
そう、男にとって。大事な決断だ。
「ダメだ!決めきれない!!」
と、俺は本屋の隅っこで叫ぶ。
はっ!と、周りを見たが。
幸い、平日のためか。誰もいなかった。
危ない、危ない。
ま、祝日でも、そんなに人がいない、コーナーなのだが。
よし!と。
俺は、とある本を手に取った。
その本のタイトルは、
『特集!変態お姉さんのタイツで濡れ濡れ!!』
だ。
気づいた人もいると思うが。
そう、エロ本だ。
ここは、18禁のコーナーであった。
しかし、ここで俺は。難題に気がついた。
それは、エロ本買うのが恥ずかしいッ!からバレたくないという難題だ。店員が男性なら、サンドウィッチ作戦をやるのだが、女性だったらそれすらしたくない。
■説明しよう!
サンドウィッチ作戦とは、エロ本ではない普通の本を2冊用意して、その2冊の間に、エロ本を挟んで、レジに持っていくという方法である。
■ちなみに、最初に『説明しよう!』を勢いよく言うと雰囲気が出るのだ!
さて、余計なお金がかかるが、別に買いたいエロ本のためなら、安いもの。そんなに損はない。サンドウィッチ作戦は、レジの人にはバレるが、他の人には、ほぼバレないから、安心安全なのだ!
と、3冊の本を持って、レジの前まで来たら、丁度、男性店員がレジで前の人の会計をしていた。
「これは!チャンス…。勝った!」
と、意気込み、いざレジに並ぶと、
「2番目でお待ちのお客さん様〜、こちらにどうぞ!」
と、隣のレジで会計をしていた女性店員が言った。
あ、詰んだ。と、俺は察した。今さら、戻るのも恥ずかしいので、勇気を持って、レジに3冊の本を差し出した。
女性店員は、それを受けると、1冊目の本を手に取る。
1冊目のバーコードを読み込んで、2冊目取ろうとした瞬間、女性店員が固まった。
遂に、エロ本が買ってるのが、バレたのだ。恥ずかしくて、死にたくなった。しかも、サンドウィッチで隠そうとしたことが、バレバレなので、なお恥ずかしかった。
「えっ…と。あ〜、年齢確認、良いですか?」
「え…っと。あ…は…ぃ。」
あ、死にてー。と思う、主人公であった。