それでもエコバックを使いますか?
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以下、↓自分の完全なる空想なのですが、ヒマな人はつきあってくれ。
登場人物は三人です。
息子: 健二 10歳 小学四年生
父: 隆史 48歳 下町でビニール加工業を運営
健二の担任: 柿沼礼子 31歳(独身)
とりあえず話を始めます。繰り返しますが、空想 なので 軽くスルー してください。
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突然家の電話が鳴った。日の傾き始めた夕方。いつもなら息子の健二が帰宅してくる時間だ。
今日は健二の帰宅が遅い。
心配した父隆史だが、まぁ友達のウチにでも寄り道しているんだろう?と思い、深く考えなかった。
そこに突然の電話。
「もしもし」
受話器を取った隆史。
声の主は健二の担任の柿沼礼子先生だった。
普段とは違う口調。
その口調から、咄嗟に何かあった事を予感した隆史だが、担任の柿沼先生より、思いもよらぬ事実を告げられる事になった。
「健二くんが…、万引きをしたのです…。」
そう告げられた隆史。しばし呆然とする隆史。状況が理解出来ない。。
…そんな馬鹿な。。
優しくて妹思いで、弱いものいじめが大嫌いな正義感の強い自慢の息子だった健二が、よりによって万引きだなんて…
隆史は信じられなかった。
いや、信じたくなかった。
「事情を詳しくお聞かせ願えますか…」
隆史は言った。
きっと理由がある筈。理由が無ければあの息子健二がそんな事する筈がない。祈るような気持ちで、隆史は柿沼先生の次の言葉を待った。
事件は今日の夕方に起こったという。
駅前のスーパーにある品物を、健二くんはそのまま奪って走り去り、店内巡回中の万引き巡視官に取り押さえられたとゆう。
そして健二くんが手にしていたもの。。
それは両手で抱えきれない程の、『エコバック』だった。←レジ袋削減の為にスーパーで500円ぐらいで売ってる、あの『エコバック』だ。
「彼は日頃からいじめられていたようなのです…」
担任の柿沼礼子先生は、申し訳なさそうな口調で、言葉を続けた。
初めて聞く、息子の実情。
それは父親である隆史には、胸が引き裂かれるような辛い現状だった。
健二くんは日々、『父親がスーパーのレジ袋を作っている工場を経営してる』というだけで、『環境破壊野郎』『地球が温暖化して海面が上昇してツバル島が海に沈むのはオマエのとうちゃんのせいだ!』、もしくは単に
『シロクマキラー』 として、こっぴどくいじめられいてたとゆう。
そんな時、健二くんはいつも負けじと、↓こう言い放っていたという。
「ウチのとうちゃんはなあ!ウチのとうちゃんはなあ!!!
世界一のスーパーのレジ袋職人なんだぞ!!!!!」
第二部に続く!!!
◆早くも第二部!(サブタイトル)今明かされる隆史の過去!あの頃は皆がロケンローラーだった!!!!
隆史は担任の柿沼先生の言葉を聞きながら、若かった頃の自分を思いだした。
父親に反発し続けた、あの頃の自分だ。
高度経済成長の頃の日本。皆が躍起になって働いていた。
隆史の父親は戦後の東京の荒廃の中から、小さな町工場を立ち上げ、そこでビニール加工業、つまりスーパーのレジ袋の制作をしていた。
利益率の低い仕事だ。隆史の父はそんな仕事に不平一つ言わずに、朝から晩まで油まみれになって働いていた。
そんな父が、若かった隆史には、小さく、そしてつまらないものに見えた。
「こんなつまらねぇモンちまちま作って何になるってんだい!!おれはもっとビッグになってやるぜ!!!!」
それが隆史の口癖。
しかし隆史の実情はそれとは正反対なものだった。定職にも就かずに、街を徘徊するだけの日々。どの仕事も長続きせず、チンピラにまで成り下がっていた。
父はそんな隆史を咎める事もなく、日々の労働に、何一つ不平も言わず取り組んでいた。
事件が起きた。
父が倒れたのである。
病院に急ぐ隆史。
しかし父は既に起きあがる事すら出来ない状態で、口を聞くのがやっとの状態だった。
聞けば、もう仕事に復帰するのは難しいという…。
突然訪れた現実に呆然し、言葉を失う隆史。
「隆史か…」
父が口を開いた。
「おやじ…無理して話さなくていいよ…。」
父を気遣う言葉を言うなんて、何年ぶりだろう…。思えば父は長い間、自分と家族の為に、身を粉にして働いてきた。ぼろぼろの体はそれを物語っている。
自分はその事に気づきもせずに、一体何をやっていたのだろう…隆史は強く自分を責めた…。
「いや、言わせてくれ…それはおまえの今後の事だ…」
ベッドで力無く横たわる父が、ゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。ゆっくりと、弱々しくはあるが、それでいて、心に染み入るような口調だった。
「隆史がわしの仕事を馬鹿にするのは分かる。。そりゃそうだ…。確かに小さい仕事で、毎日働いても金なんてちいせぇもんだ…。
だがな…、戦後の日本は買い物袋なんてもんがなくて、毎日買い物する主婦達は、重たい買い物カゴを持ち歩いていたんだよ…。そりゃもう大変なモンだった・・。
それがしばらくして、紙袋が登場したんだが、紙はあんまり丈夫じゃない。
よく『破れた』って言って、困ってる人の事を聞いたもんだ…
そこで登場したのが、ビニール袋だ・・。ありゃ画期的なモンじゃった!!軽い、そして丈夫…。わしはあの時、こう悟った・・。わしは皆の幸せの為にレジ袋を作ろう・・。誰にも評価されない日陰の仕事だとしても、主婦の皆さんが喜ぶ、スーパーのレジ袋を、心を込めて作り続けようと…」
父の目は弱々しくもあったが、強く一点を見つめるその父の目線は、迷いの無い、力に満ちたもののように思えた。
「小さい事なんじゃが、それがわしの誇りじゃ…」
自分が見えなかった父の側面。。それに今まで気づいていなかった隆史は更に強く自分を責めた!
オレは今まで、"父の背中" の何を見てきたのだろうと…!!!
父が亡くなったのはそれから一週間後だった。
そして父の遺影の前で、オレは誓った。
オレは日本一のスーパーのレジ袋職人になると!!!!!!!!!
第三部へ続く!
◆即刻第三部!(サブタイトル)それから○十年!今物語は息子である健二へと引き継がれる!!!!
自分は父の跡をついだ。
仕事は過酷だった。ただ、隆史は父から引き継いだ誇りを胸に、十分に充実した、価値ある日々を送った。
そして息子健二が生まれた。
ロクデナシだった自分とは似ず、本当に素直でいい子に育ってくれている。
健二はおじいちゃん、つまり自分の父の話を聞くのが大好きだった。
「おじいちゃんはにほんいちのレジ袋しょくにん!そしてとうちゃんはせかいいちのレジ袋しょくにん!!!!」
健二は目を輝かせて、よくそう言ってた。
だからこそ、父の作るレジ袋を侮辱された事が許せなかったのかもしれない…。そしてその父の作品でもある『スーパーのレジ袋』の地位を奪おうとしている 『エコバック』 が憎かったのかもしれない…。
「そうですか…」
柿沼先生から事情を全て聞き、隆史は健二くんが保護されているスーパーへ向かった。
スーパーの事務所のドアを開けると、目に涙をいっぱいにためた健二がそこに座っていた。
「バシッ」
隆史は健二の頬を殴った。
それは厳しくもあるが、父から子への愛の証のひとつだった。万引きは正しくない。
いかなる理由があろうと。
それだけは父として、息子に理解させる必要がある。
しかしその厳しさはすぐに優しさに変わる。
それが、父、つまり男親というものだ。
そして健二を抱き寄せ、ゆっくりと、こう言った。
「馬鹿…、野郎…。。」
健二は健二なりに、父への愛を表したかったのだろう。隆史はそれが分かるだけに、気持ちは辛いものであった。不器用ではあるが、子供なりの精一杯の愛情表現であったのだろう…。
健二くんは隆史の腕の中で、涙をぼろぼろ流しながら言った…
「とうちゃん、おれなぁ、おれなぁ、とうちゃんが馬鹿にされるのが、むっちゃくやしかったねん…とうちゃんのせかいいちのスーパーふくろが馬鹿にされるのが、どうしても我慢できんかってん…」
泣きじゃくる健二を、隆史はその胸でしっかりと受け止め、
「ええねん…、もう、ええねん…」
隆史は優しく、そう繰り返した。
隆史の目にも大粒の涙が浮かび、それはいつまでもいつまでも尽きる事が無かった…
感動的だなぁオイ。
こら!レジ袋削減とか言ってるてめぇら!!! 健二君がかわいそうだと思わないのか??????この健気な家族が路頭に迷ってもいいのか????? 健気心丸出しな貧乏一家が、家族崩壊を迎えたとしてもおまえは平気でいられるのか?????
◆話は本編に戻る。
とまぁ、イキオイだけで、なんだか↑無駄なものガーッと書いてしまいましたが、 まぁこの家族はレジ袋の代わりにエコバック作ればいいだけのよーな気もしないでもないのですが。
東京の町工場なのに ナニゆえ後半大阪弁?とか、そういうつっこみもよしてくれ。 ノリで書いたものだコレは。
<他にもたくさん作品があります!>
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