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転生後は幸福に!  作者: 未空
第1章 ーフェアルティ家、メティス=フェアルティー
5/7

2-3.御披露目会と初めての友達

「メティス、準備はいいか?」


「う…うん!だいじょうぶ!」


今日は、6月1日。アルテス王国貴族会議会の日。

だか、約1時間前ほどに会議は終わり、貴族の子供の御披露目会が行われていた。


今日、御披露目があるのはフェアルティ家を含めて5家。

ちなみに俺は4番目だ。今は3番目の子が挨拶をしているので、

ステージ袖で待機している。

3番目の子は可愛い女の子で、必死に挨拶している。



パチパチパチパチ。

拍手が聞こえる。ていうことは…三番目の子が終わったのか!

うわー…。次だ。すっごい緊張してきた!


「メティス、お前の番だ。まずは俺が挨拶をするから、呼んだらきなさい。」


「うん。わかった!」


父さんがステージへ歩いて行く。

緊張する!とりあえず、深呼吸して落ち着こう!

大きく深呼吸をする。とりあえず、落ち着いたかな……。


「…………。じゃあ、メティス。」


よしっ!しっかりとしていこう!

緊張しながらも、ステージ中央へ歩いていき、父さんの横で止まる。


「しょうかいにあずかりました。メティス=フェアルティです。

 こんごとも、どうぞよろしくおねがいいたします。」


そう言い、一礼をする。

よかったぁー…。噛まずにきちんと言えた!



「凄いですな。まだ4歳でしょう?」「随分、立派な挨拶を…。」

そんな声が会場で上がっていた。メティスは勿論のこと知らないのだが。



なんか凄いざわついてる!?え!?俺、なんか失敗したっけ??

まぁ、大丈夫だろう!


「まだ幼いですが、今後とも

 フェアルティ家のメティスをよろしくお願いいたします。」


そう言い、父さんが一礼する。

そのまま父さんとステージを降りた。



会場内、隅にあるテーブル_


「緊張したか?」


父さんが笑いながら聞いてくる。


「うん。きんちょうしたよ…。」


「まぁ、お疲れ様。…といっても、

 この後、父さんは挨拶とかまだ少しあるから

 行ってくるけど、大丈夫か?」


「だいじょうぶだよ。」


うへぇ。まだあったのか。父さんは本当に忙しいな……。


「じゃあ、行ってくる。メティスは、この会場の隣にある子供用の部屋で

 友達づくりでもしながら休憩してこい。リミさん、メティスを頼むよ。」


「うん。わかった。」 「了解致しました。」


そう言い、父さんが席を立ち他の貴族のところへ行っている。

あ、言い忘れてたけど、勿論リミさんも一緒に来ている。専属メイドだしな…。


「では、メティス様。行きましょうか。」


「うん。」


俺も席を立ち、扉から会場を出る。



会場横、子供用の部屋___


「メティス様。私はこちらに居りますので、

 何かありましたら言ってくださいね。」


「うん。じゃあ、行ってくる。」


子供用の部屋はさらに2つの部屋に分かれていた。子供用とメイド用らしい。

子供用の部屋に入ってみる。そこには既に2人の子供がいた。

部屋の中には、大きい机と5個の椅子があり、

机の上にはお菓子や飲み物が置かれていた。

ていうか、とりあえず挨拶すべきか…?


「えっと…こんにちは…。」


俺が挨拶すると、2人ともこっちを向く。


「あ!きみは、フェアルティ家のこだよね?

 わたしはきみのまえにあいさつしてた、

 ブリュンヒルデ家の、カミラ=ブリュンヒルデだよ!よろしくねっ!」


一人の少女が返事をしてくれる。3番目に挨拶してた子だ。

ブリュンヒルデ家ってどこだっけ……

そう考えていたら、カミラちゃんが頭を軽く叩かれていた。


「カミラ!メティスさまはこうしゃくけのかただぞ!

 けいごをつかえ!…まったく。メティスさま、すみません。

 カミラはきぞくかいきゅうのことをよくわかっていなくて…。」


一人の少年がそう言ってくる。え?この子、5歳くらいだよね?すげぇな。

しっかりしてる…。カミラちゃんとは幼なじみ的な感じだろうか?


「い、いや、だいじょうぶだよ。そういうのはとくにきにしてないし、

 こどもどうしなんだから、きがるにはなしてくれていいよ。」


まだ子供なんだし、敬語なんてつかわれても堅苦しい感じで嫌だしな。

それに、仲良くしていきたいし。


「ありがとうございます。

 あ、ぼくはクルセイダー家のウィリオ=クルセイダーといいます。

 これから、よろしくおねがいします。」


ウィリオ君か。それにしても賢い子だな。ていうか、


「けいごはやめよ?」


「あっ!すみません…じゃなくて、ごめん。」


「ほらねっ!けいごじゃなくていいんだよ!」


カミラちゃんが笑いながらウィリオ君にそう言っている。


「それはメティスさまがやさしかったからだ!つぎからはけいごだぞ!」


「ねね、メティスくん!メティスくんってなんさい?」


ウィリオ君が注意しているのも聞かず、カミラちゃんが話しかけてくる。

この二人、相当仲がいいんだな。


「カーミーラー!はなしをきけ!」


「まぁまぁ、ウィリオ君。落ち着いて。」


「メティスさま、すみません。カミラがめいわくを…。」


「ぶー!」


かわいいな。カミラちゃん。じゃなくて、名前が敬語だなー…。


「ねぇ、これからおたがいのことはよびすてにしないか?

 おれはよびすてのほうがいいんだけど…。」


「よびすて?うん!そうしよう!」 

「いいんですか?…メティスさまがおっしゃるのでしたら…。」



その後も、父さんが迎えにくるまで、カミラとウィリオと3人でずっとしゃべっていた。


ちなみに、2人とも俺と同い年だということがわかった。





その後、2人と別れ、家に帰った。



御披露目会だけで、この世で初めての友達が2人もできたな!



閲覧、ありがとうございます。


カミラとウィリアもまた後々出すと思います。

(貴族だしね。)

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