前へ目次 次へ 9/80 暮らし (潮風詩央さんから頂いた単語で) 頼りない日々の暮らし 知らずに買っている恨み みっともないほどに目配り リリックを紡いで詩(うた)に 似たようで手詰まり 理解し合えなかった二人 理由は針の穴くらい いつも灯台下暗し 下を向いている間(ま)に 逃げていくよゆらり リビングは静かに 匂いが残る微かに 握り締める縁(よすが)に 苦い記憶に縋り 理想を求めるいつかに 日没がなぜか辛い いつか水滴は岩を穿ち 小さな流れを伝い 今を生きる僕らに 滲んでいく景色を瞼に 逃げ場のない日々の暮らし