前へ目次 次へ 56/80 ヒヤシンス (壱宮 和さんから頂いた単語で) 道化は道化らしく着飾れ 零点をつけられた今まで ディスカウントの火花で 出ずっぱりの舞台の篝火(かがりび) ビーナスの面影を探しに 滲んだ景色の中の悲しみ 見覚えのあるこの下り坂 (仮)の探る様な歌い方 確かに擦れ違った上り坂 完璧に忘れられた踊り方 立ち止まらなかった過ち 小さな風信子(ヒヤシンス)は咲かない 一杯の涙を溜めた眼差し 瞬間を切り取る様な瞬き きっともう目は伏せない いつかの体温に触れたい 一方通行の記憶でお昼寝 眠りの中でだけ追いつけ