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鉛筆

(壱宮さんから頂いた単語で)

お気に入りから短くなった鉛筆

痛感させられた記憶の底の現実

使うほどに小さくなる消しゴム

無駄なんてないって言葉で濁す

好きなものから失くした僕たち

ちぢんだ鉛筆で書いた字が青臭い


今では言わないといけない言葉

場違いな羞恥心で言えない大人

失くしたくないものほど傷つけ

消しゴムは摩滅したと気付くね

ねえ新しく好きな人ができても

もう少し僕を忘れないでいてよ


喜んで書いては短くなった鉛筆

次の新品よりも大事なペンシル

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