自我

（紙本臨夢さんから頂いた単語で）

朝のテレビはカンボジアの地雷のニュース

済ませる朝食はいつもの通り軽くフルーツ

通学のためだった上京も結局のところ無駄

大学を辞めてアルバイトで過ごすこの僕は

歯痒いくらいに惨めで押し通す自我もなく

空想ばかりした少年時代の自分が舌を出す

スタンバイしたままの地雷は世界に一億個

子供たちの悲惨な状況を画面は切り取るも

妄誕無稽で聞いた覚えのあるイディオムの

喉元思案で片付くはずもない世界の片隅で

デザートみたいな朝食はちょっと甘すぎて

テストのように続く日常の感覚が危ういね

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