しりとり詩 天理の場合

ビギニング

　予想以上に雁字搦めです……。

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始まりはいつだって

手探りで不確かに

似合わずも掴みたい

今更って呟いたり

理由を探してる間（あいだ）に

逃がしてる私たち

違うよって泣いた日

ひとつだけ足りない

いくらでも探し出し

失敗さえも笑いたい

痛みを抱いた帰り道

小さな瞳には雨に虹

自分の夢の為に生き

決まり事を嫌い

意外性のある未来

いつも夢見てきたし

仕方ないって誰の声か

風が走って雨を越えた

確かめてみようじゃないか

勝手に決めつけられた明日（あした）

佇むような昨日の涙

誰の言葉も時には刃（やいば）

場違いに咲いたダリア

あなたに贈るための花言葉は

初めから分ってるから愚かさ

最後にもう一度だけ会いたい

いくつもの思い出を焼いた火

左手のくすりゆびにリング

ぐずついた空　ビギニング