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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第68話 合流、そして脱出





地下8階を進み、希望を胸に目的の扉の前まで来た。

俺は気配察知を発動させると、扉の向こうに大勢の人がいるのを確認する。

「確かに、人が大勢いるようだよ絵美さん」


絵美さんは頷き、扉に手をかける。

「…開けます」

俺とシャルは周りを警戒しながら、他のみんなはドキドキしながら扉が開けられた。


すると、すぐに大声が扉の中から聞こえた。

「待った!攻撃中止!!」

「攻撃中止だ!!」


その声に驚いたのは、俺たちの方だ。

「何?! 何の声?」

「絵美さん、落ち着いて…声は中からですよ」



皆が落ち着き、改めて部屋の中を見渡すと見知った顔や知らない人の顔が見えた。

人数にして100人前後といったところか…

絵美さんは、キョロキョロと誰かを探している。


「絵美さん!」

「あ、ま、勝さん……」

大勢の人の中から、勝君らしき人が絵美さんに近づいてくる。


そして見つめ合い、お互いの無事を確認し抱きしめ合って

2人の世界をつくっていった…



そんな2人を横目に、1人の女性が俺たちに使づいてきた。

「え~と、救助隊でいいのかな?」

その女性は、絵美さんと勝君を指さしながら困惑している。


その女性に俺が対応した。

「何かすみません。とりあえず救助隊で間違いないですよ」

「助かったよ、私は『勇者』の一人の三山小百合だ」


「俺は、一条恭也。こっちは俺の連れです」

シャルたちは、三山さんに軽くお辞儀をして挨拶とした。

「ところで、ケガ人とかはいませんか?」


「ああ、ちょうどケガ人と病人がいるんだが何とかなるかな?」

「大丈夫です。ケガ人はシャルとエリーが治癒魔法で、

病人には、このポーションを飲ませてあげてください」


俺はポーションの入った無限収納鞄を、アイテムボックスから取り出し

シャルの渡して、治療に三山さんと一緒に行ってもらった。

また、三山さんたちの食糧もなかったようなので食事を配って休息をとった。


絵美さんと勝君は、放置でいいかな……




そして1時間後、ようやく治療を終えてシャルたちも戻ってきた。

が、なぜかシャルたちの周りに男子が群がっている。

「あ、あの、恭也様。これって…」


そう困惑しながら俺の後ろに、シャルとエリーは隠れてしまう。

さらに、食事を配っていたユニ、アミ、クロエも戻ってくると

すぐに俺の後ろに隠れた。


シャルたちが俺の後ろに隠れたことで、今度は俺が男子たちから睨まれる。

「すまないが、あなたはその女性たちの保護者で?」

「え~と?」


俺が困惑していると、三山さんがこっちに走って近づいて来て

「すまない一条さん、どうも彼らは助けてくれた彼女たちに惚れたみたいでな…」

「…それで、邪魔をするなと?」


「どうもそんな感じなのだが…」

俺と三山さんは、男子たちの方を見るとますます睨まれた。

これはどうにもならないな……


俺は、男子たちに向き合うと

「あ~、彼女シャルは俺の妻だ」

その言葉を聞いた男子たちは一斉に、驚愕する。


そして、じわじわと男子たちの表情が曇っていき最後には

「「「ウソだ~!!」」」

と言いながら走って逃げた。




いろんなことが起こったが、そんなことは無視して俺たちは全員を連れて

出口のある1階を目指すことにした。


気配察知などで回りを確認しながら、まずは地下7階を目指す。

先頭は俺と三山さん。

殿にグレースさんとシャルが付く。


アミとクロエとユニも、シャルたちの傍について進む。

殿が、一番恐れることは『デビルロード』の存在だ。

人数が100人前後の集団が移動するのだから、何に襲われてもおかしくはない。


「そう言えば三山さん、『エリクサー』は見つかったんですか?」

「…絵美さんですね?しょうがないな…

一条さん、内緒ですが地下10階のある場所で見つけました。

今は、私が持っていますがこれは譲れませんよ?」


「いりませんよ。何故求めたかのわけも知ってますし…」

三山さんは、ため息をついている。

「それも絵美さんですね?しょうがないな~」




こうして、地下7階、地下6階へと昇ってきた。

問題は地下6階の中央広場で起きた。まあ、当然だけど…


「ド、ドラゴン!!」

中央広場で丸くなって寝ていたドラゴンを見て、三山さんたちが驚きている。

「三山さん、このドラゴンは攻撃してきませんから大丈夫ですよ」


身構えていた三山さんたちは、

ドラゴンを遠巻きによけながらドラゴンの正面に移動する。

殿を歩いていたシャルたちも、俺に合流した。


「恭也様、道中『デビルロード』は確認できませんでした」

「お疲れ様、シャル。ここまでくればもう心配ないだろう…」

「それにしても、ドラゴン寝ているんですね先生」


寝ているドラゴンの正面には、100人前後の人が唖然としながら見ている。


三山さんが俺に近づき

「一条さん、ドラゴンがなぜここにいるんですか?!」

「ああ、それはですね……」


俺が身振り手振りで説明すると、三山さんたちも理解したようだ。

「それじゃあ『デビルロード』のおかげで、この迷宮がおかしくなっていると?」

「ええ、どうもそのようですね…」


俺たちで考え込んでいると、グレースさんが

「とりあえず、この迷宮から出ませんか?

考えるのはギルドの方たちと一緒にで、よろしいんじゃありませんの?」


俺たちはお互いの顔を見合わせ、

「とりあえず、この迷宮を出ますか…」

そう意見が一致した。







ここまで読んでくれてありがとう。


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