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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第53話 孤児院へ





王都の東門を出て、すぐに場所に『ゴーレムバス』を出して待っている男がいる。

恭也だ。

ゴーレムバスの傍で、椅子を出し座ってくつろぎながら

約束のお昼頃になろうとしていた。


そこへ、東門から女性の団体が恭也に向かって歩いてくる。

恭也は椅子から立ち上がり、椅子をアイテムボックスにしまうと

女性たちの団体に挨拶をする。


「皆さん、待っていました。

こちらのゴーレム馬車で運びますので、乗ってください」

「一条様、これに乗るのですか?」


女性たちは不安げに、ゴーレムバスを見ている。

「大丈夫ですよ、これはゴーレム馬車。

この大きさは、子供たちも乗ることがあるかと思い作ったものですから」

「え? 一条様がお作りに?」


「ええ、私は魔法使いですから。

それと、俺のことは恭也でいいですよ」

「…恭也様、普通魔法使いはこのようなものを作りませんよ?」

「そうなの?」

女性たち全員が、頷いた。


「…まあ、とにかく出発しますのでお乗りください」

こうして、孤児院で働いてくれる女性23人をのせてゴーレムバスは出発した。




1日目は、みんな乗り慣れていないこともあり何時間かに1度休憩と称して

バスを止めて、街道沿いで休息をとる。

その時、恭也は女性たちにポーションのオレンジ味と少量のお菓子を配った。


女性たちは、喜んだものの少し恐縮してしまう。

また、日が暮れると途中の村や町には寄らずにそのまま野宿となった。

これは、恭也が強制したわけではない。


バスの中で、孤児院の話になって恭也が今の子供たちの状況を女性たちに

教えたのが原因だ。

女性陣の中で話し合いが行われ、

子供たちが心配なので急ごうということになった。


2日目、3日目も野宿を繰り返し

4日目のお昼少し前に『ナルバ』の町に到着した。

すぐに女性たちは、孤児院へ直行し孤児院にいたシャルたちや職員の方と

挨拶をすませ、子供たちに紹介後彼女たちの部屋をあてがうものの


すぐに子供たちの傍に行き、1人1人声をかけていった。


それを見ていた俺は、彼女たちの態度に「子供たちが心配だったんだな」と

少し安堵をしていた。



そして、彼女たちをシャルたちに後のことをお願いして

彼女たちのことが書かれた書類を、町長のもとに行って了承を得る。


孤児院で働いてもらうとはいえ、町の住民が増えることに変わりはない。

町長に連絡を入れて、こういう人たちが孤児院で働きますよと

顔見せならぬ、書類見せしておいた。


町長も恭也さんの孤児院ならばと、了承してくれた。

町長の所へ行った後、ギルドへ行きジェシカさんにお礼を言うと

今度来るときは、お菓子をお願いと言われてしまう。


ジェシカさんと2人、笑って俺はギルドを後にした。




孤児院で、23人の女性たちが働くようにになって6か月の月日がたった。


最初は知らない女性たちを警戒していた子供たちも、

子供たちを心配し、真正面からかかわろうとする女性たちに

心をだんだんと開いていき、最近では悩みを聞いてもらうようにまでなっていた。


ドラゴン襲来事件の後遺症はこの2か月ほど現れなくなったものの

まだ、夜1人では寝られない子がいるので油断はできない。


だが、シャルたちは積極的に子供たちにかかわることはなくなり

俺の魔法修業が再開された。

冒険者ギルドで依頼を受け、報酬をもらったり

王都でのポーション不足解消のために、ポーションを作成し王都へ輸出したり


また町へと昇格したことで、ギルドも冒険者ギルドだけじゃなく

商人ギルドや魔術師ギルドが増えたことで、魔術書を購入して勉強している。



さらに、この6か月で町の店も増えた。

冒険者ギルド内の雑貨屋は、ポーションや毒消しなどの薬屋に変わり

町中に雑貨屋や服屋など、いろんな店が増えていく。


難民で店をしていた人なんかが、この町でもと始めたりするので

いろんな店ができた。

また、孤児院にも孤児たちがさらに増えた。


それは、この国のあちこちから来た孤児たちがようやくこの孤児院に

集まったということだ。

この孤児院を始めるときにお願いしていたこの国にいる孤児たちを集めきった。


最終的に、孤児院の孤児の数78人。

孤児院で働く職員の数33人。

俺やシャルたちを入れて、合計117人の共同生活である。


……ちょっと多すぎかな。




さらに6か月が過ぎたころ、王都に西側にあるホーメイヤー領地にて

ダンジョンが発見された。


このことは、すぐに王に知らされすぐに西側の貴族たちが集められ

会議は行われた。

その結果、ダンジョン探査を西側の貴族たちが持つ

私兵を使い調べられることになった。


戦争がいつ始まってもいいように準備をしていた貴族たちは、

王都のポーションの枯渇を生み出したが、ここにきて王はそれを逆手に取った。

「王都はポーシュン不足で兵を出すことも、冒険者を出すこともできん。

西側の貴族たちよ、頼んだぞ」


という具合だ。

これには貴族たちも反対できず、しぶしぶではあるが兵を出し

ダンジョン調査を行った。


そこで、思いがけないものが手に入った。

それが『ミスリル鉱石』である。








ここまで読んでくれてありがとうございます。


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