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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第47話 ドラゴン襲来、白と青と赤




『ナルバ』の町、東側で『紅のドラゴン』対『青と白のドラゴンナイト』の戦いが激しさを増していた。

ドラゴンナイトたちは、このドラゴンを取り押さえてテイムしようとしている。


一方、紅のドラゴンは襲いかかってきた2体のドラゴンを撃退しようともがいている。

会いまみえない考えのもと、3体のドラゴンは町の畑や家などを巻き込み暴れていた。


「右側から抑え込め!」

白いドラゴンは、果敢に紅のドラゴンに攻め込むが体格の差は埋めようがなく

3倍の対格差は、単独での攻めには不利だった。


「【コールドブレス】!」

青いドラゴンから紅のドラゴンの顔に向けて、青いブレスが放たれる。

紅のドラゴンが、その青いブレスにひるんだ瞬間を白いドラゴンの尻尾が

紅のドラゴンの首に巻き付き、引き倒そうとする。


「足を蹴飛ばせ!!」

ブレスを放った後、青いドラゴンはその命令通り紅のドラゴンの足を蹴飛ばして

白いドラゴンがバランスを崩した紅のドラゴンを、尻尾で首投げを決める。


―――ズズズゥゥゥゥゥン


「赤いやつを抑え込め!」

青と白のドラゴンたちは、倒れた紅のドラゴンを抑え込む。

抑え込まれた方も、逃れようと暴れるが逃れることができない。


「何とか抑え込んだな…」

「どれぐらい持つか分からんぞ? テイムできる奴が早く来ないと…」

2人のドラゴンナイトたちは、南の方角を睨み暴れるドラゴンをどうにか押さえつける。





俺は孤児院の中を走っていた。

『探査』に引っかかった子供は2人。

どちらもお風呂の脱衣所にいることが分かった。


食堂から脱衣所までは、そう離れていない。しかし、地響きを感じる中

子供たちのもとに行くのは、精神的に参る。

ドラゴンの恐怖を知った俺は、地響きの度に体がすくむ思いがする。


でも、何とか心を奮い立たせて2人の子供の元へ向かう。



脱衣所で発見した子供は、1人は気を失い、もう1人はその子を介抱していた。

しかも、震えながら。

「大丈夫か? 二人とも」

俺が声をかけると、介抱をしていた女の子は泣きながら助けを求める。


「せ、せんせ~、あ、あーちゃん、あーちゃんが~」

俺はすぐに2人に駆け寄り、女の子を抱きしめ気絶している女の子を『鑑定』する。

「…大丈夫、気を失っているだけだよ」


「あ、あーちゃん、ん、死な、ない?」

俺は泣きながら話す女の子の頭を優しく撫でながら、

「大丈夫、生きているから。またみんなで遊べるよ」


「う、うん」

俺は、2人の女の子を抱きかかえると食堂へ歩いて向かう。

その間、気を失っている女の子はしっかりと落ちないように抱きかかえ

もう1人は、自ら俺に抱き着いている。



食堂に入ると、シャルが地下への入り口の場所で待っていてくれる。

「恭也様、その子たち以外には?」

「『探査』で調べたけど、いなかったよ。

この子は気を失っているから、シャルはこの子を連れて中へ」

「はい」


シャルは気を失っている女の子を大事そうに抱えると、地下室へ入っていく。

俺は抱き着いているもう1人の女の子の頭を撫でながら

「さ、地下室へ入りなさい。ここは安全だから」


「う、うん」

そう言いながら、俺の服を握ったまま地下室へ降りて行く。

それに引っ張られるように、俺も地下室へ降りて行った……



孤児院の地下室は、広く設計してあり所々太い柱があるものの快適に過ごせる。

広さは学校の体育館ほどあり、高さは3メートルと圧迫感もない。

床は板張りで、壁などはコルク材が使われており普通の壁よりも柔らかくできている。


ベッドなどはないが、マットレスが用意してあり寝ることは可能だ。

シーツや毛布も用意しているし、食料や水などは『無限鞄』や

アイテムボックスに入れてあるので、すぐに取り出せる。


明かりなどは光の魔道具と光魔法などでとることができ、

籠ろうと思えば1年は過ごせる避難場所である。



俺と女の子が地下室に降りてくると、エリーが俺の服を握っている女の子を

迎えて皆の元へ連れていってくれる。

女の子は俺の服を離し、俺の方を振り返りながらみんなの元へ向かった。


それと入れ違いにシャルが俺に駆け寄ってきた。

「恭也様、みんなの非難が終わりました。

さ、こちらへどうぞ」

そう言いながら、俺の手を握り誘導してくれる。


その時、外から大きな地響きが聞こえる。

―――ズズズゥゥゥゥゥン


子供たちの悲鳴が聞こえ、泣く声や大人たちの宥める声が耳に入ってくる。

「恭也様、今のは…」

俺は天井を見つめながら、『探査』の魔法をかけていた。

「…どうやら、赤い方のドラゴンが倒されたようだな…」


「じゃあ、この騒動も終わりですか?」

「いや、倒しただけみたいだ。赤いドラゴンはまだ暴れているみたいだ」

シャルが、握っていた手を強く握ってくる。


「町のみんなは大丈夫でしょうか……」

俺はシャルの手を握り返し

「大丈夫だよ、町の人たちは避難しているだろうし。

俺がギルドを出るとき、町の人の非難は開始されていたから…」



しかし、こうして『探査』だけだと大体のことしかわからんな…

俺は外のことがどうしても気になり、アイテムボックスから

『偵察用ゴーレム クモ型』を取り出し、地下室への入り口へ投げる。


投げた偵察ゴーレムは、足を広げクモの糸をうまく使い地下室を出て食堂へ

そこから窓の外に出て、壁を上り屋根の上に。


俺は、偵察ゴーレムから送られてくる映像を

ヘッドマウントディスプレイ型魔道具をかぶると見えてくるが、

俺はその映像を見て驚く。


そこには、倒されて尚もがく赤いドラゴンとそれを抑え込む白と青のドラゴン。

その2体のドラゴンの背に乗り、魔法を使ってさらに押さえつけていた。


しかしその周りの町は、クレーターができた畑、壊された家に今も燃えている家。

なぜか、凍りついた畑の一部がありめちゃくちゃだ…


そこに、南側から緑のドラゴンが飛んできた。

その背には人影が2つ。


「…緑のドラゴン?」






ここまで読んでいただきありがとうございます。


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