表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/73

第43話 ここ2年の出来事





『ナルバ村』に帰ってから、何事もなく平和な日々が続いている。


アミとクロエは、毎日よく食べ、よく学び、よく遊んで、過ごしている。

その中で魔法を教えているんだが、『魔力操作』を覚えた時

職業に『魔法使い』が記させたときは、2人とも大喜びだった。


シャルたちや俺が使う魔法に、あこがれを抱いていたそうで

これで魔法使いになれると、泣きながら喜んでいたのはいい思い出だ。

それからは真面目に初級魔法から、覚え始めた。


シャルたちも中級魔法をマスターした時、俺に相談に来たことがあった。

なんでもこのまま、上級魔法を覚えていいのかというもの。


たぶん、将来どんな魔法使いになるか決めあぐねているのだ。

俺は、自分の長所を伸ばしてはどうかとアドバイスしておいた。


そして、シャルは『精霊魔法』を。エリーは『治癒魔法』を。

ユニは、格闘術と魔法の融合を考え始めた。



そうそう、半年経ったころ村に勝君が訪ねてきた。

なんでも、迷宮都市へ行くための資金が貯まったそうだ。

挨拶に来てくれるなんて、最近の若者には珍しい真面目な男の子だ。


俺との挨拶をすませると、その足で迷宮都市へ旅立っていった。

これで、この王国に残る『異世界人』は俺一人かもしれないな。

そう思うと、何か寂しいものがあった。



みんなで冒険者ギルドの掲示板に貼ってある依頼をこなしていると、

勝君が旅立って1年ほどして、俺が『銀ランク』へ

シャルたち5人は『銅ランク』へ昇格していた。


俺たちの生活は順調だったが、周りはそうはいかなかったようだ。



昇格を受けた時に、冒険者ギルドでジェシカさんから聞いたが

『フィルバニー』が帝国に吸収されたそうだ。

原因は国内の食糧事情だそうだ。


戦争後、何とか国内を立ち直らせようと努力するものの宗教国家の宿命か

神を信じられなくなった人が続出、帝国にとられた領土が『フィルバニー』の

食料の8割を賄っていたことからすぐに困窮してしまい


国家運営が立ち行かなくなったそうだ。

また、食糧輸入を考えたが困窮する前の国の在り方が災いし

どこの国からも貿易を拒否されたそうだ。


そのため帝国からの提案を、国内の貴族全員一致で受け入れる方向で話が進み

国王の退位と同時に帝国へ併合、帝国の一部となり『フィルバニー』は滅亡した。



さらに、帝国と併合するまでの間にかなりの数の難民も発生しており

俺のいる国にも、たくさんの難民が押し寄せ再び村に人が流入した。


この対応に村長をはじめ、村民もそして俺も忙しくなってしまう。

俺の場合は、開墾仕事が特に忙しかった。

また村をさらに拡張したため、村から町へと規模が大きくなった。


そのため、商店やいろいろとそろえなければならないものに右往左往していた。

村長から町長へなり、忙しさが3倍に上がったと酒の席で

ギルド長に愚痴を、漏らしていたそうだ。



難民問題が深刻になり、村が町へなったころ

俺は、シャルたちから孤児院をやりたいと相談を受けていた。


難民の中には孤児になった子供たちが多く、各町で問題になっている。

各町にも孤児院はあるが、今までの人数での経営がいっぱいいっぱいの状況で

新しい孤児を引き受けることもできずに、もてあましていたからだ。


俺は、そんな現状やアミやクロエのこともありすぐに賛成した。

このことを町長や、冒険者ギルドのジェシカさんたちに話したところ

大歓迎を受けた。



俺たちは、許可を得た次の日から孤児院の場所の確保に俺の家の近くの森を開墾。

そのついでに、町となった『ナルバ』全体を囲める塀の建設を担当、

大変な魔法行使に、俺の魔力量はぐんぐん増え続けた。


また、孤児院の設立を国に報告し各町や村で持て余している孤児たちを

『ナルバ』の町へ集める要請もしておいてもらった。


さらに年に1回行われている王都オークションを利用して

俺やシャルたちが作ったポーションや魔道具などを販売し、お金を稼ぎまくる。

とくに『無限鞄』はよく売れた。




そうこうしているうちに、『フィルバニー』が帝国に併合され事実上滅亡。

『ナルバ』の町の5メートルの塀が完成し、俺が経営していく孤児院も完成。

国中から集められた孤児たち63人が、孤児院に来た。


63人の孤児に対し、面倒を見る大人10人を雇うことができた。

孤児院の最初の半年は、混乱や孤児たちの環境の変化について行けなかったりと

大変だったが、さらに半年たつと経営も孤児たちも職員も安定した。


最近では、孤児たちの中から冒険者を目指すものが増えている。

また、俺に弟子入りするものもいて毎日大忙しだ。



また、冒険者ギルドに行って情報をジェシカさんから聞けば

どうやら世間では、国同士の戦争があちこちで始まっているそうだ。

この国でも、貴族たちが『勇者』たちを迷宮都市から連れ戻せと

わめいているらしい。



世間の話題は、今や戦争一色になりそうだ。







ここまで読んでいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ